近年のアウトドアブームに伴いキャンピングカーの販売も好調だと言われていますが、それを裏付けるデータが一般社団法人日本RV協会(以下JRVA)から発表されました。
JRVAは7月、キャンピングカーユーザーや業界の動向を調査・発信する「キャンピングカー白書」の2022年版を発表しました。今回はこの白書の内容を中心にキャンピングカーの最新トレンドを紹介します。
近年のアウトドアブームに伴いキャンピングカーの販売も好調だと言われていますが、それを裏付けるデータが一般社団法人日本RV協会(以下JRVA)から発表されました。
JRVAは7月、キャンピングカーユーザーや業界の動向を調査・発信する「キャンピングカー白書」の2022年版を発表しました。今回はこの白書の内容を中心にキャンピングカーの最新トレンドを紹介します。
「キャンピングカー白書2022」によると、2021年の国内キャンピングカーの総売り上げは過去最高となる635.4億円に達し、過去10年間で3倍以上の増加となりました。
キャンピングカーの保有台数は2005年の調査開始以来継続して増加傾向にありますが、2016年に10万台を突破し、2021年には13万6000台に至っています。
2022年4月にキャンピングカーの構造変更を簡易にする法改正が行われたこともあり、JRVAはキャンピングカー市場の人気は今後も拡大するという見解を示しています。
ここではキャンピングカー白書2022のなかから、好調なキャンピングカー市場のなかでも特に注目のトレンドを4つ紹介します。
お伝えしたように現在キャンピングカー市場は非常に好調で、「キャンピングカーを買いたい!」と考える人も年々増加しています。しかし、特に若い世代にとってはキャンピングカーの購入費用の負担は非常に大きいものです。
通常のカーローンは最長7年(84回払い)というものがほとんどですが、1,000万円クラスも少なくないキャンピングカーの場合、最長期間でローンを組んでも月々の支払は10万円以上となりかねません。場合によってはせっかくキャンピングカーを買ってもアウトドアに出かける余裕などなくなってしまい、そうなると何のためにキャンピングカーを買ったのか分からなくなってしまいます。
そこでJRVAが新たに開始したローンは、なんと最長240回、年数にして20年という長期分割が可能なものです。支払い期間が長くなればその分金利負担も大きくなりますが、それでも1,000万円クラスのキャンピングカーが月々5万円程度の支払いで乗れてしまう魅力は非常に大きいのではないでしょうか。
通常、自動車でこのような長期間のローンは不可能です。なぜなら自動車自体の価値は年々目減りし、10年も経てば担保として機能しなくなってしまうからです。逆に言えば、このような長期間ローンが可能となった理由として、年数を経ても市場価値が残るキャンピングカーの特殊性、中古車市場での人気が背景にあります。新車で1,000万円のキャンピングカーが10年後に500万円で売却可能な市場性があるからこそ、このような長期ローンが成立していると言えるでしょう。
こちらの「JRVA特別オートローン」は、2022年の2月1日以降、JRVA加盟店で順次受付を開始しています。審査等の詳細はJRVA加盟店までお問い合わせください。
キャンピングカー白書2022によると、キャンピングカーの装備品として現在もっとも注目されているのは「電源システム」ということです。実に7割近いユーザーが装備への関心を示しています。
これにはコロナ禍によるリモートワークやワーケーションの拡大という影響もあってか、リチウムイオン製品がシェアを伸ばしつつあるサブバッテリーや、ソーラーパネルを含めた発電システムには多くのキャンピングカーユーザーが興味を持っているようです。
リチウムイオンバッテリー単独でも4番目に注目される装備としてランクインしており、ユーザーの興味とニーズの大きさが伺えます。電圧降下が少なく比較的長寿命とされるリチウムイオンバッテリーは、これからのサブバッテリーの主役になり得るポテンシャルを持っていると言えるでしょう。
実際にキャンピングカーを購入した際の価格を調査した項目では、400万~500万円台がボリュームゾーンとなっています。注目すべきは、800万円台以上の価格帯が合計3割に達する点です。昨年対比でもこの高価格帯購入者が最も比率を伸ばしているとのことで、今後も装備の充実したハイクラスのキャンピングカーが人気となる状況が継続すると見られています。
前述した最長240回ローンのように、若い世代が高価格帯キャンピングカーを購入しやすい条件が揃えば、この傾向が更に強まることも予想されます。一方で、構造変更の要件緩和も含め、手の届きやすい軽キャンパーや小型キャンピングカーもより充実していく可能性が高く、新規購入者にとってはニーズにあった選択をしやすい環境が整いつつあるのではないでしょうか。
最後にユーザーの年齢層ですが、販売店への来店比率では50代以上が半数を占めています。やはり金銭的余裕を持った高年代層がキャンピングカーユーザーの中心にあるようです。ただし、20~40代のユーザー比率が前年比で増加しており、特に40代が1.6%増の25.9%を占めるなど、年齢層の広まりを見せています。前述したJRVA特別オートローンや構造変更の要件緩和なども含め、若い世代が購入しやすい環境は整いつつあるため、今後はより広い年齢層にユーザーが広まっていくものと考えられます。
今回はJRVA発行の「キャンピングカー白書2022」に基づき、最新のキャンピングカートレンドを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
技術の進歩に伴う装備の充実は年々進みますが、今後はより幅広い年代層をターゲットに、それぞれのニーズにあったキャンピングカーが登場してくることがが予想されます。
長期ローンで高価格帯のキャンピングカーを購入するという方法もありますし、構造変更の要件が緩和された、手の届きやすい軽キャンパーや小型キャンピングカーも一定の支持を得ることになりそうです。
いずれにしても、それぞれのニーズに合った車種をよく検討して選び、楽しいキャンピングカーライフを送っていただければ幸いです。
当メディアでは、20年以上にわたりキャンピングカーの買取サービスも行っております。 確かな知識でオーナー様に寄り添った査定をぜひご体験ください。