キャンピングカーは一般的に「ビルダー」と呼ばれるカスタムショップが製作しますが、中にはディーラーが公式に販売しているモデルも存在します。1990年代に流行したマツダ・ボンゴフレンディの「オートフリートップ」やスバル・ドミンゴ「アラジン」といったメーカー架装モデルを覚えている方も少なくないのではないでしょうか。
今回紹介する「アルトピアーノ」は神奈川県のトヨタ系列ディーラー「トヨタモビリティ神奈川」が企画・架装したディーラー製作のキャンピングカーです。
キャンピングカーは一般的に「ビルダー」と呼ばれるカスタムショップが製作しますが、中にはディーラーが公式に販売しているモデルも存在します。1990年代に流行したマツダ・ボンゴフレンディの「オートフリートップ」やスバル・ドミンゴ「アラジン」といったメーカー架装モデルを覚えている方も少なくないのではないでしょうか。
今回紹介する「アルトピアーノ」は神奈川県のトヨタ系列ディーラー「トヨタモビリティ神奈川」が企画・架装したディーラー製作のキャンピングカーです。
神奈川県のトヨタ系ディーラーで販売されている「キャンパー ・アルトピアーノ」は、タウンエースをベースとしたいわゆる「車中泊仕様」のモデルです。発売開始当時のトヨタ系ディーラーが展開していたアフターショップ・ジェームズ神奈川が企画したモデルで、2020年以降はディーラーの統合によりトヨタモビリティ神奈川の取り扱いとなっています。
4ナンバー登録のライトな仕様のため、車両価格も新車で300万円を切る設定が用意され、手が届きやすいことも魅力の一つです。
最大の特徴は何といってもディーラー販売モデルという点です。これによってトヨタの保証はもとより、自動車保険の加入もベースモデルのタウンエースと同様に行うことが可能です。
キャンピングカーにお乗りの方は経験されていることも多いかもしれませんが、キャンピングカーは整備工場を探すのも一筋縄ではいきません。社外品の架装が多いため、基本的にディーラーでは整備できず、架装したビルダー以外ではお断りされてしまうというケースも少なくありません。
自動車保険も同様で、統計データのない架装車両となるため場合によっては加入を断られてしまうこともあり得ます。
ディーラー販売モデルであるアルトピアーノならばそのような心配は不要ですので、長く乗りたい方や保証・保険を重視する方には最適なモデルとなります。
一方で、ディーラー販売モデルである点が「足枷」となる場面もあります。車両保証を適用するため、販売時にはボディに穴を開けるような大掛かりな架装を行うことができません。そのため、「車中泊仕様」とされているように、キャンピングカーと言うには装備面での物足りなさを感じる方もいるかもしれません。ナンバーも8ナンバーではなく4ナンバーでの登録となる点には注意が必要です。
また、トヨタモビリティ神奈川による販売モデルですので、神奈川県と周辺地域の方しか新車購入することができません。前述した車両整備についても、基本的には首都圏のトヨタディーラーで行う形となります。
ディーラー販売という点以外には、どのような特徴があるのでしょうか。詳しく見てみましょう。
ベースとなるタウンエースは1.5リットルのエンジンを搭載したコンパクトな商用車です。アルトピアーノもベース車とほぼ変わらないサイズを維持しているため、高さ以外はコンパクトカー並みの数値です。
4,065mm[全長]×1,665mm[全幅]×1,930mm[全高]というサイズですが、トヨタのコンパクトカーの代表格であるアクアが4,050 mm[全長]×1,695 mm[全幅]ですので、全長はほぼ変わらず、全幅はアクアよりも細いということになります。 さらに目線の高さによる見通しの良さもあり、取り回し性能は抜群です。
現在販売中のアルトピアーノは1960年代をイメージした内外装で統一されています。純正色である4パターンのツートーンはどれもアースカラーで、クラシックな雰囲気が漂います。ベースとなるタウンエースのデザインとの相性も抜群です。
アフターパーツでもクラシックな雰囲気を生かしたものが人気のようで、ホワイトリボンのタイヤなどが定番アイテムとなっています。
近年のキャンピングカーではサブバッテリー等の電装品が必需品となりつつあります。アルトピアーノもその点には抜かりなく、サブバッテリーを含む基本電源ユニットや1500Wのインバーター、冷凍冷蔵庫などをオプション設定しています。金額は少々必要になりますが、居住快適性を高めるには有効な装備です。
ただし、オプションで提供されるバッテリーは従来通りのディープサイクルバッテリーだという点には注意が必要です。最新のリチウムイオンバッテリー等と比較した場合、充電・放電性能や耐久性では一歩劣る可能性があります。これからアルトピアーノの購入を考えている場合、利用する電力量や価格を含めよく検討することをお勧めします。
アルトピアーノは中古車市場でも人気のモデルです。登場したのが近年ということもあり新しい車両が多いことも一因ですが、新車価格とほぼ変わらない金額で販売されていることも少なくありません。その理由について、詳しく見てみましょう。
アルトピアーノは情報サイト「キャンピングカー比較ナビ」が毎年発表する「キャンピングカー比較ナビ・オブ・ザ・イヤー」の2021年総合部門に選出されました。これは情報サイト上で最も多くの閲覧数を獲得したモデルを表しており、ユーザーからの注目度の高さの証左でもあります。
コンパクトサイズのキャンピングカーが近年のトレンドである上に、コロナ禍から興味を持った新規ユーザーにとっては「ディーラー販売」という信頼性の魅力も大きいと考えられます。
いずれにしても、アルトピアーノが現在最も注目を集めているキャンピングカーの1台であることは間違いないでしょう。
前述した通り、アルトピアーノはディーラーが販売しディーラーで整備可能なキャンピングカーです。キャンピングカーを長年乗り継いでいるユーザーであれば馴染みの整備工場もあるかと思いますが、新規ユーザーにとってアフターサービスは大きな悩みの種です。
その点、首都圏のトヨタ系ディーラーで整備可能であるというアルトピアーノの安心感は大きいのではないでしょうか。公式には「首都圏の」と注釈を入れていますが、購入後に大幅なカスタムを行っている等の理由が無い場合、現実的には他地域のディーラーでも整備を断られる可能性は低いと考えられます。
念のため、他地域で中古車を購入する場合には、整備工場の受入れ可否を確認しておくことをお勧めします。
もともとタウンエースはキャンピングカーベースとして人気の車種ですが、マツダ・ボンゴがOEM化した現在ではコンパクトサイズのベース車両をほぼ独占している状況です。また、タウンエースは商用車としてのニーズも高く、比較的架装の少ないアルトピアーノはキャンピングカー以外の用途で利用することも可能です。さらに昨今の情勢により新車供給が滞っている現状が中古車の需要を押し上げているため、リセールバリューは非常に好調な状況が続いています。
このように人気の高いアルトピアーノですが、さらに高く売るためにはどのような点に気を付ければ良いでしょうか。
まず、アルトピアーノは一般的なキャンピングカーと異なりビルダーによる製作モデルではありません。買取担当者がこの点を理解していないと、「タウンエースのキャンピング仕様」としてしか評価されない可能性があります。前述の強みを生かすためにも、トヨタディーラーで購入したアルトピアーノというディーラー販売モデルである点は強調する必要があります。
アルトピアーノは電装品のオプションが充実しており、その需要から装着率も高いと考えられます。電装品オプションを装備しているのであれば、動作確認を含めてしっかりアピールしたいところです。キャンピングカーの電装品は需要の高い装備ですので、買取価格に与える影響も大きくなります。
近年のモデルであるため、中古市場でもより「きれいな」車両が好まれます。内装はもちろん、外装の状態もきれいに保つことが高価買取に繋がります。キャンプ場など、不整地での運転は特に慎重に行いましょう。
アルトピアーノの売却先に迷った際には、まずはキャンピングカーラボにご相談ください。キャンピングカーの専門スタッフが丁寧に査定し、アドバイスさせていただきます。
キャンピングカーラボでのアルトピアーノの査定実績の一例は下記の通りです。
キャンパーアルトピアーノ:
査定時期2022年10月、査定額235万円、初度登録令和3年10月、走行距離5,400km
ご依頼をお待ちしております。
人気のコンパクトキャンピングカー「キャンパー アルトピアーノ」について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
キャンピングカーオブザイヤーを獲得する注目度とディーラー販売という信頼性を持つアルトピアーノは、今後もコンパクトキャンピングカーの中心的なモデルであり続けると予想されます。
人気の高さはこれから購入される方はもちろん、売却を検討されている方にとっても好条件となるため、乗り換えを検討されている方はタイミングを見誤らないことが重要です。新車の供給不足、コロナ禍からのキャンピングカー需要が中古車相場を押し上げている現状は高価買取の絶好機でもあるため、是非一度ご相談ください。
皆様のよりよいキャンピングカーライフの一助になれば幸いです。
当メディアでは、20年以上にわたりキャンピングカーの買取サービスも行っております。 確かな知識でオーナー様に寄り添った査定をぜひご体験ください。