キャンピングカーの中でも「これぞキャンピングカー」というスタイルをしているのが、キャブコン(キャブコンバージョン)です。キャブコンは広い居住空間や豪華装備などによりリセールバリューが良いため、実質負担額が乗用車と変わらないこともあります。今回は、キャブコンのリセールバリューが良い理由や高く売るためのコツなどを紹介します。キャブコンの売却を検討している方は参考にしてみてください。
キャンピングカーの中でも「これぞキャンピングカー」というスタイルをしているのが、キャブコン(キャブコンバージョン)です。キャブコンは広い居住空間や豪華装備などによりリセールバリューが良いため、実質負担額が乗用車と変わらないこともあります。今回は、キャブコンのリセールバリューが良い理由や高く売るためのコツなどを紹介します。キャブコンの売却を検討している方は参考にしてみてください。
キャブコン(キャブコンバージョン)とは、トラックの荷台に居住スペース(シェル)を乗せたキャンピングカーで、運転席と助手席の上部に就寝スペースのバンクベッドがあることが特徴です。キャンピングカーと聞いて思い浮かべるボディタイプがキャブコンと言っても過言ではないでしょう。
キャブコンは、新車販売価格が売れ筋のモデルで約1,000万円~となっているため、高い車だと感じる方も多いかもしれません。しかし、キャブコンは、10年落ちになってもリセールバリューが高いため、長期的な視点で見れば高い買い物ではないと考えることができます。例えば、知名度が高いビルダーのバンテックが販売しているジルは、8年落ちで525万円もの査定額がついています。ジルは1,000万円超のモデルであるものの、長期間保有しても売却時に新車販売価格の50%以上の価値が残っていることから、リセールバリューが良いといえるでしょう。
キャブコンのリセールバリューが高いのは、室内で大人が立って移動できる居住空間や家と言っても過言ではないほどの装備など、キャブコンならではの魅力によるものです。では、キャブコンのリセールバリューが高い理由をもう少し深掘りしてみましょう。
キャブコンのリセールバリューが高い理由は主に次の3つです。
さまざまな装備や室内空間の居心地の良さを求めているユーザーが増え、それにより高級志向が高まっていることが、キャブコンのリセールバリューを高くしている理由といえるでしょう。
一般社団法人日本RV協会(JRVA)が2022年7月に公表した「キャンピングカー白書2022」によると、2021年のキャンピングカー保有台数が13万6,000台と10年前の2011年の保有台数(7万5,600台)の1.5倍以上となっています。
また、キャンピングカーユーザーの購入金額は、800万円台〜1,500万円台が全体の約3割を占めていることから、豪華装備の高価格帯キャンピングカー需要が高くなっているといえるでしょう。
このように、購入価格帯やベース車両への関心の高さから、高級志向が高まっているといえるため、キャブコンのリセールバリューが高いのです。
キャブコンは、限られた居住スペースにダイネット(リビング)やギャレー(キッチン)、ベッド空間など、さまざまな装備を取り付けなければなりません。
また、購入者が選んだカラーにしたり、オプション装備を装着したりするため、製造に時間がかかります。人気モデルの場合、納車まで1年以上待つことも珍しくありません。
このような納期の問題から、すぐに入手可能な車、つまり中古車が注目されるようになり、リセールバリューが高くなっているのです。
キャブコンは、豪華な室内空間や充実した装備など、架装部分の価値が下がりにくいため、リセールバリューが高いです。
移動できる部屋と言える装備が特徴のキャブコンは、車としての価値に加え、居住できるという価値も備えています。つまり、一般的な乗用車にはない付加価値があるため、リセールバリューが下がりにくいのです。
ここからは、人気のキャブコンを5車種紹介します。
バンテック ジル520(ZiL 520)は、上質な室内空間に充実した装備が特徴の人気キャブコンです。
センターエントランスレイアウトを採用したゆとりのあるリビングルーム、リヤ常設2段ベッド、機能的なキッチン、シャワールームとトイレルームをコンパクトにまとめたマルチルーム、換気システムなど充実した装備が魅力です。また、暖かみがある内装パネルや間接照明などによって上質な室内空間を演出しています。
さらに、ジル(ZiL)シリーズは、販売台数3,500台を超えるロングセラーモデルです。多くのユーザーに支持されているジルシリーズの新車価格は、ZiLが1,059万円〜、ZiL 520が1,068万円〜、ZiL NOBLEが1,092万円〜となっています。
ナッツRV クレア&スティング(CREA & Sting)は、独自の急速充電ユニット「ハイパーエボリューション」やリチウムイオンバッテリーなどによって、エンジンを切っても家庭用エアコンを利用することができるだけでなく、エアコンを連続使用したり、バッテリーへの超急速充電ができたりするキャブコンです。また、リヤの常設ベッドやキッチンスペース、ダイネットなども充実しています。
クレア&スティングは、快適性を追求したキャブコンといえるでしょう。新車販売価格は、クレア&スティング・エボリューションが1,030万円〜、クレア&スティング・ハイパーエボリューションが1,118万円〜となっています。
アネックス リバティ52SP(LIBERTY 52SP)は、オーバーフェンダーによるスタイリッシュな見た目が特徴のキャブコンです。
リバティ52SPの室内は、あえてダイネットスペースを固定式にすることで、少人数旅行を存分に楽しむことができるようになっています。また、足元の水温式ヒーターや充実した収納スペースにより、利便性が高いこともポイントです。新車販売価格は、1,138万円〜となっています。
AtoZ アレン・ハイ(Alen H)は、全長4,640mm、全幅1,880mm、全高2,650mmと全長5m以下のキャンピングカーとなっています。ボディサイズはコンパクトですが、車外でも使えるシャワーヘッド蛇口のカウンターキッチンやダイネット、展開式のバンクベッドなどを装備し、扱いやすいキャブコンとなっていることが特徴です。また、室内高1,850mmと十分なスペースがあることも魅力となっています。新車販売価格は、495万円〜です。
JP STAR Happy1+は、「キャンピングカー比較ナビ」の閲覧数ランキングにおいて2ヶ月連続のトップとなった人気のキャブコンです。
軽トラックのハイゼットをベースにしているものの、ボディサイズが全長3,790mm、全幅1,690mm、全高2,480mmとなっているため、白8ナンバー登録となります。ボディサイズはコンパクトですが、展開するとベッドになる折り畳み式のリビングルームのソファや多数の収納スペースにより、使い勝手に優れています。新車販売価格は360万円〜です。
ここからは、キャブコンを高く売るためのコツを紹介します。
査定申し込み時にビルダー名やモデル名、グレードなどを正確に伝えましょう。「カムロードのキャンピングカー」や「トラックベースのキャブコン」などと伝えてしまうと低いグレードでの買取になってしまう可能性があります。また、家庭用エアコンやリチウムイオンバッテリーなどの装備品が装着されている場合も申し込み時に伝えておきましょう。
装備品はなるべく故障がないようにしておきましょう。キャンピングカーの査定では、装備品の有無だけでなく、動作するかどうかも重要なポイントです。もし、装備品が故障したときやトラブルが発生したときは、その都度直すようにしましょう。また、査定時には、装備品が正しく動くことを査定員に伝えることも評価アップのポイントです。
キャンピングカーの内装や外装は、日頃からきれいにしておきましょう。きれいな状態にしておくことで、査定時の印象がよくなります。例えば、車内にゴミが落ちていたり、ホコリが溜まっていたりすると、第一印象が悪くなり、評価が下がってしまう可能性があります。そのため、キャンプや車中泊に出かけたあとは、その都度掃除をしておきましょう。
欠陥部品がないようにしておくことも高く売るためのコツとなります。サイドオーニングのクランクハンドルやダイネットのポールなど脱着可能な部品は失くしやすいため、取り扱いには十分注意しましょう。また、取扱説明書を大切に保管しておくこともポイントです。書類関係を失くしてしまったからといってマイナス評価になることはありませんが、査定時の印象が違ってきますので、書類関係はなるべく紛失しないようにしましょう。
キャブコンの売却先に悩んだら、キャンピングカーの買取を専門としていて買取実績が豊富なキャンピングカーラボに依頼しましょう。キャンピングカーラボなら、キャブコンを高価買取している実績があるため高い価格で売却することができます。
これまでのキャンピングカーラボの買取実績は、次のとおりです。
■ナッツRV・クレソンボヤージュ エボライト タイプW
・買取額:805万円
・査定時期:2022年10月
・年式:令和2年7月
・走行距離:9,200km
■AtoZ・アミティ「SPEND」
・買取額:460万円
・査定時期:2022年9月
・年式:令和3年2月
・走行距離:13,900km
■バンテック・ジル4
・買取額:525万円
・査定時期:2022年8月
・年式:平成26年1月
・走行距離:17,500km
このように、キャンピングカーラボには、さまざまなビルダーのキャブコンを高価買取している実績があります。また、キャブコンは、年式が古くても値下がりしにくいことが買取実績からもわかります。キャブコン需要が高い状態が続けば、買取額も高い水準で推移していくでしょう。
キャブコンは、キャンピングカーの王道といえるボディタイプです。また、豪華な装備や大人が立てるほどの室内空間により、新車・中古車問わず需要があります。
キャブコンの需要が高まっている今このタイミングがベストな売り時といえるでしょう。この機会に今所有しているキャブコンを売却して新しいモデルに乗り換えてみてはいかがでしょうか。
キャブコンのリセールバリューについてよくある質問をまとめました。キャブコンの売却を検討しているかたは参考にしてみてください。