日産の商用バンといえば「キャラバン」です。このキャラバンをベースとしたキャンピングカーのリセールバリューは高いのでしょうか。今回は、キャラバンをベースにしたキャンピングカーのリセールバリューや高く売るコツを解説します。
日産の商用バンといえば「キャラバン」です。このキャラバンをベースとしたキャンピングカーのリセールバリューは高いのでしょうか。今回は、キャラバンをベースにしたキャンピングカーのリセールバリューや高く売るコツを解説します。
キャラバンのキャンピングカーは、ハイエースと同カテゴリーのモデルで、現在では肩を並べるほどの価値になりつつあるモデルです。
かつて、キャラバンのキャンピングカーは、ハイエースよりブランド力やリセールバリューが低いというのが定説でした。しかし、基本設計がハイエースより8年ほど新しく、2012年から販売を開始した現行型は、車種名をマイナーチェンジで「NV350キャラバン」から「キャラバン」に変更するなど、キャラバンのブランド力を高めるための努力を積み重ね、今やハイエースと遜色ないほどの基本性能やネームバリューとなっています。そのため、キャンピングカーのベース車両として利用されることも増えてきました。
キャラバンをベースとしたキャンピングカーは、ハイエースと同じくバンコンがメインですが、ビルダーによってはキャブコンに改造して販売しているケースもあります。
キャラバンをベースとしたキャンピングカーのリセールバリューは安定傾向にあります。ここからは、リセールバリューが安定している理由を解説します。
キャラバンをベースとしたキャンピングカーは、運転がしやすく、あらゆる場所へ乗り入れができ、キャンピングカーとしての性能を十分に備えていることから人気があります。
つまり、大きすぎず小さすぎないボディサイズや家族・友人同士で過ごせる居住空間が十分にあることから、さまざまなビルダーやユーザーに支持されているのです。
キャラバンのキャンピングカーは、ボディサイズがベース車両と同じであることが多いため、駐車場に悩むことが少なく、運転しやすいことやキャンピングカーブームなどにより、新車のみならず中古車も注目されています。また新車の場合は、1年以上の納期になる場合もありますが、中古車であればすぐに納車が可能です。
さらに、ブランド価値が高いハイエースは無理でも、手が届きやすいキャラバンなら購入できるというユーザーが昔から一定数いるため、中古のキャラバンは需要があります。このように、さまざまな理由からキャラバンをベースにしたキャンピングカーのリセールバリューは安定しているといえるでしょう。
キャラバンをベースとしたキャンピングカーは、装備品の価値が下がりにくいことが特徴です。
キャンピングカーの価値は、車そのものの価値と装着されている装備や機能などの付加価値の合計となります。キャラバンは、ハイエースと並ぶ耐久性の高い商用バンであるため、走行距離が伸びていたり、外装や内装に多少のキズが入っていたりしても価値が下がりにくいモデルです。しかし、ハイエースのように世界的な知名度が高くないため、車としてのリセールバリューがハイエースほど高くないのが実情です。
ただし、キャンピングカーとしての装備や機能は、ハイエースをベースにしたキャンピングカーと同じ価値となります。
キャンピングカーの付加価値は、一般的な乗用車や商用車(トラックやバン)などにはない特別な価値となります。このキャンピングカーならではの架装の評価が下がりにくいことから、キャラバンをベースとしたキャンピングカーは時間が経過しても高い価値を維持し続けるのです。
キャラバンをベースとするキャンピングカーの代表的なモデルを車種紹介します。
日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンが手がけるキャラバンマルチベッドは、荷室スペースに左右跳ね上げ式のベッドシステムと硬質なフロアパネルを装備したキャンピング仕様のモデルです。車内での快適な休憩や宿泊のための機能を有しながら、積載性も兼ね備えていることが特徴となります。
ベッドは、荷室全面に展開でき、左右に独立させた状態での使用も可能です。また、ベッドをベンチとして使い、オプションのテーブルを組み合わせれば、リビングルームを作り出すことができます。
ベースモデルは、ロングボディ・標準幅・標準ルーフの「プレミアムGX」と「GRAND プレミアムGX」です。価格は、351万7,800円〜468万3,800円となっています。
株式会社レクビィのイゾラは、スーパーロングボディ・標準幅のキャラバンを使った代表的なキャンピングカーです。「防水マルチルーム」を装備することが特徴となっています。
リビングモード時の室内は、4人掛けのソファや脱着式のテーブルなどにより、ゆとりある空間を作り出すことが可能です。就寝時は、リビングルームをベッドルームに変えて休むことになります。また、車両後方にはFRP製のシャワールームを装備。バックドアを開ければ、車外でシャワーを使うことも可能です。価格は、534万円〜877万1,400円となっています。
アストラーレ(ASTRARE)CC1は、キャンピングカービルダーとして知名度が高いバンテックが手がけるキャブコンタイプのキャンピングカーです。
エクステリアは、幅が広げられたキャビンや電装品が埋め込まれているバンクベッドが装備されていることが特徴となっています。室内は、暖かみのあるパネルで仕上げられ、広げられた車幅がもたらすゆとりある空間が広がっています。
また、ソーラーパネルとコンパクトかつ大容量の200Ahリチウムイオンバッテリーの組み合わせにより、電子レンジやパーキングクーラーなどの消費電力が高い機器を安定して動かすことができるのもアストラーレCC1の特筆すべきポイントです。価格は、1,215万円〜1,293万円となっています。
ここからは、キャラバンをベースとしたキャンピングカーを高く売るコツや注意点を紹介します。
査定申し込み時には、ビルダー名やモデル名を正確に伝えましょう。キャンピングカーの売却では、ビルダーやモデルが買取額を左右することがあります。そのため、「キャラバンのキャンピングカー」と伝えてしまうと安く買い取られてしまう可能性があります。
特にキャラバンの場合は、ビルダー名やモデル名を伝えないユーザーが多くみられますので、注意が必要です。少しでも高く買い取ってもらうためにも、査定申し込み時にはビルダー名やモデル名を正確に伝えられるよう、あらかじめ準備しておきましょう。
装備品は、壊れたり不具合が起きたときに直しておきましょう。キャラバンをベースにしたモデルのみならず、キャンピングカーは装備品に不具合があると売却時にマイナス評価となってしまいます。
そのため、装備品は壊れた時点ですぐに修理し、不具合なく動かせるようにしておくことが評価アップのポイントです。また、査定時は装備品に不具合がないことを査定員に伝え、少しでも高評価になるようアピールしましょう。
車の内装や外装をきれいにしておくことも高く買い取ってもらうコツのひとつです。また、車の査定時には車内にゴミなどがないようにしておきましょう。
キャラバンは、ハイエースと同じように車としての価値も重視されるモデルです。そのため、外装や内装は常にきれいな状態にしておく方が印象がよくなります。印象が良ければ評価が良くなり、高価買取される可能性も高くなるため、内装や外装はきれいにしておきましょう。
部品の欠品は、ないようにしましょう。
紛失しやすいキャンピングカーの部品は、サイドオーニングのクランクハンドル、テーブルのポール、取扱説明書などです。これらを紛失してしまうと評価が下がってしまうこともあるため、失くさないよう大切に保管しておくようにしてください。また、査定時には取り外した部品などをすべて用意してから査定を受けましょう。
キャラバンをベースとするキャンピングカーの売却先に迷ったら、キャンピングカーの買取を専門としているキャンピングカーラボに依頼しましょう。キャンピングカーラボは、これまでにキャラバンベースのキャンピングカーを高価買取してきた実績があります。買取実績の事例は次のとおりです。
■NV350キャラバン レクビィ リズム Tステップ
・買取額:395万円
・査定時期:2021年12月
・年式:平成28年2月
・走行距離:59,600km
■NV350キャラバン ビークル リブロワイド
・買取額:230万円
・査定時期:2022年9月
・年式:平成25年12月
・走行距離:68,900km
■キャラバン レクビィ ファイブスター
・買取額:70万円
・査定時期:2022年9月
・年式:平成16年3月
・走行距離:86,100km
買取実績からわかるのは、5年落ちや10年落ちだけでなく、20年落ちの車両でも買取額が提示されていることです。また、年式が新しい車両、つまり現行型であれば、ライバルのハイエース並みの買取額になることも珍しくありません。
このようにキャラバンをベースとしたキャンピングカーを適正に評価をできるのは、キャンピングカーラボに査定や買取の実績が豊富にあるからこそなのです。キャラバンのキャンピングカーを売却するなら、キャンピングカーラボにお任せください。
キャラバンがベースのキャンピングカーは、人気ジャンルのバンコンであるため、高価買取されやすく、安定した買取相場で推移しています。また、キャラバンだから買取額が安いというのは過去の話になりつつあることも相場の動きからわかるでしょう。
そのため、キャラバンをベースとしたキャンピングカーの売却を考えているのであれば、リセールバリューが高い今が売り時です。この機会にキャラバンベースのキャンピングカーを売却して新しいキャンピングカーに乗り換えてみてはいかがでしょうか。
キャラバンをベースとしたキャンピングカーのリセールバリューについて、よくある質問をまとめました。売却を検討するときの参考にしてみてください。