バンテックは、国産のキャンピングカービルダーとして知名度、評判ともに高いメーカーです。リセールバリューも比例して高いため、売却を検討しているオーナーも多いのではないでしょうか。
この記事ではバンテックの歴史や代表的なモデル、リセールバリューが高い理由について解説します。モデルごとの違いまで詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
バンテックは、国産のキャンピングカービルダーとして知名度、評判ともに高いメーカーです。リセールバリューも比例して高いため、売却を検討しているオーナーも多いのではないでしょうか。
この記事ではバンテックの歴史や代表的なモデル、リセールバリューが高い理由について解説します。モデルごとの違いまで詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
バンテックは、1986年創業のキャンピングカービルダーです。現在ではキャブコンのイメージが強いものの、最初はバンコン用のキットの製作から始まり、1990年に完成車の「フルハウス」、「アリスフィールド」、「サザンスポーツ」が登場しました。
バンテックを代表するモデルである「ZiL」は、1997年に初代が発売されました。現在でもバンテックの代表的なモデルとして人気が高く、バンテック=ZiLというイメージを抱いている方も少なくありません。
ZiLは販売台数が非常に多いため、バンテックだけではなくキャンピングカー全体でみても有名なモデルです。
30年以上の長い歴史をもつバンテックですが、なぜ多くの人から愛されているのでしょうか。ここからは、バンテックの特徴を3つ紹介しつつ、人気の理由を解説します。
バンテック1番の特徴は、キャブコンに特化している点でしょう。中心的なモデルであるZiLも、トヨタのカムロードをベースに製作されたキャブコンです。
カムロードは、キャンピングカー専用のベース車輌であり、走行性能の見直しやオルタネーターの発電量を向上させています。
さらにバンテックでは、キャンピングシェルのサブフレームの剛性も強化し、すべてのモデルで高速時のコーナリング性能を高めています。車高の高さから安定性が不安に感じる方もバンテックのキャブコンであれば、大きく気にする必要はないかもしれません。
ZiLシリーズには、ホテルのようなサニタリールームが備わっています。カセットトイレだけではなく専用の手洗い場まで設置されており、その作りはキャンピングカーとは思えないほど豪華な仕様です。
トイレそのものも手洗い場も高級感が損なわれないように設計されています。また、温水シャワーが標準装備というのも嬉しいポイントでしょう。トイレからシャワーまで完備しているため、旅の途中でわざわざトイレや入浴施設を探す必要がありません。
また、ZiLlシリーズはサニタリールーム以外の設備にも力を入れています。リビングやキッチンスペースの色合いや間接照明は、車であることを忘れてしまいそうなほど高級感に溢れています。
多くのキャンピングカーには水道が設置されていますが、タンクは基本的に生活用水のものしか用意されていません。
しかし、バンテックのキャブコンでは、清水と生活用水でタンクが分けられています。ZiLシリーズでは清水20L、生活用水56Lと大容量のタンクが用意されています。排水タンクに関しても70Lと容量が大きく、ユーザーにとって嬉しいポイントでしょう。タンクの容量が大きいと、長旅の際にも安心です。長期間にわたって車中泊したい方にとって、バンテックのキャブコンはうってつけといえます。
加えて、温水にする設備も搭載。バンテックでは、ZiLシリーズに標準で温水ボイラーが装備され、コルドシリーズにはオプションが用意されています。温水を作るのは走行時のエンジン熱か外部電源(100V)を利用するため、難しい操作はありません。ただし、温水はすぐに使えるわけではなく、温める時間が必要です。
多くの魅力をもつバンテックのキャンピングカーですが、売却する際に最も気になるのはリセールバリューでしょう。ここからは、バンテックのリセールバリューが高い理由を解説します。
バンテックは2021年に生産台数1万台を達成しました。なかでも代表的なモデルであるZiLは、販売台数3,500台を突破しています。販売台数が伸びにくいキャンピングカーのなかで、この実績は驚異的といえるでしょう。人気の高さに由来するブランド力が、リセールバリューにもよい影響を与えています。
一般的な車は、年数の経過とともに価値が低下していきます。一方で、キャンピングカーの価値は下がりにくいといわれています。主な要因は架装部分の資産価値です。
架装部分は、居住スペースとして利用されるため、車としてではなく家具や住居として評価されます。年数が経過しても劣化や消耗しにくいために、価値が下がりにくい傾向にあります。
特にバンテックは、ホテルのような豪華な装備を有しているため、資産価値が高く評価されやすいです。さらに継ぎ目のない一体成型のFRPボディも特徴。断熱といった架装部分の快適性のためだけではなく、事故時の衝撃を拡散する役割も担っています。
キャンピングカーはオプションを付けることでより快適に過ごせるようになりますが、バンテックのキャンピングカーは標準でも十分な装備を有しています。冬に必須のFFヒーターをはじめ、夏に欠かせないエアコン、さらにトイレまで標準装備です。サブバッテリーも3個搭載されており、ハイエースなど他の車をベースとするバンコンよりも充実しています。標準装備で十分に快適に過ごせるという点も、バンテックのリセールバリューが高い理由です。
続いて、バンテックの代表的なモデルを紹介します。
ZiL520は、バンテックを代表するモデルの1つです。センターにエントランスを配置したゆとりのあるリビングルームが印象的で、ソファー席からベッドまでアクセスしやすいように設計されています。リアの2段ベッドは常設のため、少人数であれば就寝時にベッドを展開する必要がありません。
さらに、ZiL520のコンセプトは「光の演出」です。随所に設けられた間接照明は、もとから質の高い空間をよりラグジュアリーに演出します。車内であることを忘れさせるような高級感と快適性は、ZiL520ならではの特徴でしょう。
車輌サイズは、全高2,950mm、全長(リアラダーを除く)5,160mm、全幅(オーニングを除く)2,060mmです。大型ではあるものの、標準でリアビューカメラも搭載しているため、駐車もそれほど難しくないでしょう。
車体価格は1,110万円〜です。
コルドバンクスは、バンテックのキャブコンではエントリーモデルにあたります。価格は915万円〜と決して安くはありませんが、豪華仕様のZiLと基本的な作りや装備が同じである点を考慮すれば、お得に感じるかもしれません。
全長は4,980mm、全幅は1,980mmと車輌は比較的コンパクトサイズです。スーパーやコンビニ、SA駐車、周囲に多くの車がいる場所でも極端に周りを気にせず利用できるでしょう。
室内もバンテックのキャブコンらしく高級感に溢れていて、2段ベッドも常設されています。随所に小物入れが設置されていて使い勝手がよいのも嬉しいポイント。そのほか、外部からアクセス可能なマルチルームが設置されているなど、アウトドアも楽しみやすい設計です。
アストラーレCC1は、日産のキャラバンの標準ボディをベースに作られたキャブコンです。ボディをカットして架装を設置しており、後方からだとキャブコン、前方からはバンコンに見える少し変わったモデルに仕上がっています。
サイズは全高2,740mm、全長4,960mm、全幅2,070mmと、ZiLシリーズより少し小さめです。キャブコンのなかでも、取り回ししやすいモデルといえます。
また、標準で200Ahのリチウムイオンバッテリーや75Wのソーラーパネル、高電圧化せずに使用できる12Vクーラーなど、最新トレンドを取り入れた装備が多く詰め込まれています。
車体価格は1,297万円〜と高額です。
バンテックはもともとリセールバリューの高いモデルですが、ちょっとしたコツと注意点を押さえておくとさらに高値で売却できます。手放しを検討している方は、ここから紹介する3つのポイントをぜひ参考にしてみてください。
査定を申し込む際「バンテックのキャンピングカー」と伝えるだけでは不十分です。この記事でも解説している通り、バンテックのなかにもいくつかのモデルが存在し、それぞれ装備や価格が異なります。なるべく正確に情報を伝えれば、正しく査定してもらえる可能性が高まるでしょう。
先述のとおり、ホテルのように豪華な内装と設備がバンテックの特徴です。さらに、すべて標準装備であるという点もバンテックならではの大きな魅力でしょう。
売却時には、豪華な内装と設備を積極的にアピールすることをおすすめします。もしキャンピングカーを買い取った実績の少ない業者に依頼した場合、バンテックならではの装備の価値がわからないために、正しく査定してもらえないかもしれません。
たとえば、ZiLであればトイレや洗面台、シャワーが完備していることも伝えてみてください。加えて、エアコンやリアビューカメラの搭載もアピールしておくとよいでしょう。
キャンピングカーの装備品の取扱いは難しく、モデルによって操作方法がそれぞれ異なります。たとえば、バッテリーやFFヒーターの動作を確認する際に、間違った方法で操作してしまうと査定にマイナスの影響を与えるかもしれません。
バンテックのキャンピングカーは比較的簡単に操作できますが、査定スタッフに任せきりにせず一緒に動作確認を行ってください。
また、トイレやシャワー、ギャレーのコンロなど、キャンピングカーとして特に重要な箇所に関しては正常に動作するか前もって確認しておきましょう。場合によっては修理してからのほうが買取額が高くなる可能性があります。
一般的な乗用車でも同じですが、内外装は綺麗に保ちましょう。キャンピングカーの場合、車としての装備に加えて架装部分も手入れしておく必要があります。日常的な掃除はもちろん、査定前には特に念入りに掃除機をかけたりテーブルを拭いておくなど、清潔にしておくことをおすすめします。
キャンピングカーは一般的な車とは作りや装備が大きく異なるため、売却時には依頼先を慎重に選ぶ必要があります。キャンピングカーの買取実績がない、得意分野ではない業者に依頼してしまうと、正しく査定してもらえず損をするかもしれません。
しかし、ガレージカレントCampは、キャンピングカーを専門に買取事業を行っております。もちろんバンテックのモデルも買い取った実績があり、そのほかさまざまなビルダーのキャンピングカーを査定しております。豊富な専門知識とノウハウがあるため、他社よりも高い価格での買取が可能です。日本全国どこへでも無料で出張査定しておりますので、バンテックのキャンピングカーの売却先にお悩みの際にはぜひ一度ご相談ください。
バンテックのキャンピングカーは、他社のモデルに比べて標準装備が充実しているほか、内装が豪華に仕上がっていて、大変高い人気を誇っています。中古車市場でも常に一定の需要があり、リセールバリューも高いです。売却の際には、事前に洗車と掃除をしておくと、さらに評価が上がるでしょう。申し込みの際にモデル名や年式を正確に伝え、査定時にはスタッフとともに各装備の動作を確認すると、より正確な価格を提示してもらえる可能性が高まります。
バンテックのキャンピングカーに関して、よくある質問をまとめました。買取の申し込みをする前に、ぜひチェックしてみてください。