キャンピングカーで車中泊をしながら北海道一周旅行をしたいと考える方も多いのではないでしょうか。一般社団法人日本RV協会が2019年に実施した「くるま旅計画について」のアンケート結果によると、最も行ってみたい地域第1位が北海道(52.7%)でした。この結果からも、車を使った旅行の憧れの地が北海道といえるでしょう。今回は、車中泊で北海道一周旅行をする時に必要な日数や費用、おすすめのキャンピングカーのタイプを解説します。
キャンピングカーで車中泊をしながら北海道一周旅行をしたいと考える方も多いのではないでしょうか。一般社団法人日本RV協会が2019年に実施した「くるま旅計画について」のアンケート結果によると、最も行ってみたい地域第1位が北海道(52.7%)でした。この結果からも、車を使った旅行の憧れの地が北海道といえるでしょう。今回は、車中泊で北海道一周旅行をする時に必要な日数や費用、おすすめのキャンピングカーのタイプを解説します。
キャンピングカーで北海道一周旅行をするために必要な日数は、おおむね1ヶ月(30日間)です。北海道は一周約3,000kmほどの距離があります。1日に300km以上走行すれば、10日程度で北海道を一周することができますが、観光やグルメなどの楽しみが限定されてしまいます。時間のゆとりをもって観光したり、グルメを楽しんだりするのであれば、1日の走行距離が300km以下となり、日数も多くなるでしょう。
一般社団法人日本RV協会が2019年に実施した「くるま旅計画について」のアンケートによると、1日の走行距離について、最も多い回答が300km以下(38.9%)、次いで200km以下(29.2%)という結果になっています。このことからも、1日200km~300kmが平均的な走行距離といえるでしょう。
また、観光地に立ち寄ったり、滞在時間が長くなったりすると、1日の走行距離がさらに短くなります。北海道の自然や食事を満喫しながらゆっくりと旅行するのであれば、20日以上の日数が必要といえるでしょう。そのため、キャンピングカーで北海道一周旅行を満喫するのであれば、1ヶ月(30日間)ほどの日数がベストとなります。
キャンピングカーで車中泊をしながら北海道旅行をするメリットは、北海道の広大な土地を満喫できたり、宿泊費がかからなかったり、移動距離を最短にできたりすることです。ここからは、北海道をキャンピングカーで車中泊しながら旅行するメリットを紹介します。
北海道は、非常に土地が広く、それぞれの地域ならではの魅力がたくさんあります。キャンピングカーで車中泊をしながら北海道を回れば、広大な土地の道中を楽しむことや各地の名物などを満喫できるでしょう。
また、自分で運転をして移動するキャンピングカーであれば、気になる場所に気軽に立ち寄ることができます。これは、旅行会社のパッケージなどではできないキャンピングカーならではのメリットです。さらに、長い道中で休みたいときに休憩できるのもキャンピングカーならではの利点といえるでしょう。
キャンピングカーで北海道旅行をすれば、ホテル代や旅行代などの節約ができます。旅行で費用が多くかかるのは、移動費と宿泊代です。しかし、キャンピングカーであれば、移動費と宿泊代を必要最低限に抑えることができます。
キャンピングカーは燃料代や高速代などがかかります。また、キャンピングカーで遠方から北海道に向かう際にはフェリー代もかかるでしょう。しかし、キャンピングカーでの車中泊をしながら移動すれば、公共交通機関を使って目的地へ行き、ホテルなどに宿泊するのと比べると安く済むといえます。
おおよその計算になりますが、キャンピングカーでの寝泊まりする場合とホテルなどの宿泊費を比べてみましょう。
車内で寝泊まりするキャンピングカーで北海道一周約3,000kmを1ヶ月かけて走行するためにかかる燃料代(燃費10.0km/L、軽油130円/L、高速代を除く)は、約39,000円です。ホテルの料金が1泊約5,000円の場合、8泊分に相当します。そのため、1週間以上の旅行をするのであれば、キャンピングカーの方が安く済むといえるでしょう。
※あくまでも宿泊費のみの比較です。実際には食費や入浴費などのコストがかかるため、参考程度に考えておいてください。
移動距離を最短にできるのもキャンピングカーならではのメリットです。北海道は、札幌市、函館市、小樽市、旭川市、稚内市、新千歳市など、大都市は電車でも行けるものの、乗り換えが必要となります。また、それぞれの距離が離れています。そのため、ひとつの場所を拠点に各地へ旅行する場合、時間がかかってしまい、旅行のほとんどが移動時間になってしまう可能考えられます。
一方、キャンピングカーであれば、新たな目的地へ向かう道中に各地の名所や観光スポットなどに立ち寄ることができ、目標とする場所に直接向かうことができます。そのため、移動時間を無駄にすることなく、最短距離で北海道旅行することが可能です。車中泊ができるキャンピングカーならではのメリットを活かせば、有意義な時間を過ごすことができるでしょう。
キャンピングカーで北海道旅行をする際にかかる費用はおおよそ20万円程度です。費用の内訳は、燃料代、食費、入浴費、RVパーク代となります。では、それぞれの金額は具体的にいくらなのでしょうか。ここからは、北海道旅行をキャンピングカーでするときにかかる費用を解説します。
燃料代は、キャンピングカーのエンジンのタイプによって違いがありますが、北海道一周約3,000kmで40,000円~70,000円ほどかかります。
北海道一周約3,000kmを平均燃費10.0km/Lのディーゼル車で走った場合の軽油代は約39,000円(軽油価格130円/Lの場合)。平均燃費7.0km/Lのガソリン車で走った場合のガソリン代は約64,000円(ガソリン価格150円/Lの場合)となります。
高速道路やフェリーを利用した場合は、別途高速代やフェリー代がかかります。
食費は、自炊する場合と外食する場合で費用が異なるものの、1人分の1日の食費を2,000円とした場合、1ヶ月(30日間)で60,000円(1人分)となります。家族3人で旅行した場合は、なんと18万円にもなってしまうのです。
しかし、自炊をして1人分の1食の費用を200円ほどに抑えた場合、1日の食費が600円(1人分)。1ヶ月(30日間)で1人18,000円、3人家族の場合、54,000円となります。
一方、外食をして1人1食の費用を600円にした場合、1日の食費が1,800円(1人分)。1ヶ月(30日間)で54,000円(1人分)、家族3人に換算すると16万2,000円となります。
上記の計算はあくまでも食べ物ののみの計算です。実際の旅行では、飲み物やご当地の食べ物なども購入するでしょう。そのため、1日あたり200円ほどの予備費を加味すると、1日の食費は、全て自炊にした場合が24,000円(1人分)、全て外食にした場合が60,000円(1人分)となります。
食費は生活する上で必須の費用であるため、余裕をもった予算を組んでおくと良いでしょう。予算に余裕があれば、道中で贅沢な食事をしたり、お土産を購入したりすることができます。
入浴費は、日帰り温泉やスーパー銭湯など入浴施設によって料金が異なるものの、1回の利用料金1,000円の施設で1日1回入浴した場合、1ヶ月(30日間)で1人あたり30,000円です。家族で入浴すれば、人数分の費用がかかります。例えば、3人家族で1回1,000円の施設を1日1回利用した場合、1ヶ月(30日間)で90,000円となります。
季節や環境などによりますが2日に1回の入浴にしたり、格安の入浴施設を利用したりすれば、入浴費を削減できます。なお、入浴施設には日帰り温泉やスーパー銭湯の他に、RVパークにも設置されていることもあります。
RVパーク代は、施設によって異なりますが、1泊2,500円の施設を1度の旅行で10回利用した場合、25,000円となります。
RVパークの料金は、施設によって異なるため、事前に料金を調べたり、予約が必要かどうか確認したりしておきましょう。
(参考)
RVパークとは、一般社団法人日本RV協会が定めた条件を満たした車中泊施設です。全国の温泉、旅館、道の駅、遊園地など、さまざまな施設がRVパークになってきています。
北海道旅行をするときのキャンピングカーは、どのタイプが良いのでしょうか。キャンピングカーを選ぶときは、利用人数からタイプを選ぶことをおすすめします。1人ならコンパクトで運転がしやすく必要最低限の装備となる軽キャンパーでも良いでしょう。家族や友だちなど3人以上の場合は、スペースにゆとりがあるキャブコンがおすすめです。ここからは、利用人数に応じたおすすめキャンピングカーのタイプを解説します。
1人での旅行であれば、就寝スペースを重視した軽キャンパー(軽自動車をベースとしたキャンピングカー)で北海道旅行ができるでしょう。ただし、荷物が多かったり、キッチンスペースが欲しかったりすると、居住空間が狭くなってしまいます。そのため、軽キャンパーは、必要最低限の荷物で、各地の入浴施設の利用をしながら1人旅行をするのに向いているでしょう。
2人であれば、就寝スペースや居住空間にゆとりがあるハイエースやNV350キャラバンをベースにしたバンコン(バンコンバージョン)がおすすめです。バンコンは、必要にして十分な居住スペースがあり、運転しやすいキャンピングカーとなっています。また、一般的な駐車場にも停められるため、利便性にも優れていることがポイントです。各地の入浴施設を利用し、グルメを楽しみながら2人で旅行をするのであればバンコンが良いでしょう。
3人以上で利用するのであればカムロードなどをベースとしたキャブコン(キャブコンバージョン)がおすすめです。キャブコンは、居住空間が広く、運転席・助手席上部にバンクベッドがあるため、就寝スペースも十分に確保されています。また、キッチンやトイレなどの室内設備も充実しているキャンピングカーもあることから、車中泊をメインにする場合にもおすすめです。
キャンピングカーで車中泊をしながら北海道一周旅行をするのは、長い期間や費用がかかります。しかし、宿泊施設を利用して北海道各地を巡る旅行よりも費用を安く抑えられることがキャンピングカーを利用するメリットです。北海道ならではの広大な土地を存分に満喫しながら旅をするのであれば、居住空間が広いキャンピングカーで車中泊をしながら旅行をするのがおすすめといえるでしょう。
キャンピングカーで車中泊をしながら北海道一周旅行をするときにの質問をQ&Aでまとめました。キャンピングカーで北海道旅行をしたいと考えている方は参考にしてみてください。