アネックスは、バンベースのバンコンからトラックベースのキャブコンまで、さまざまなタイプのキャンピングカーを製造しているビルダーです。主力モデルはキャブコンですがバンコンも人気があります。リセールバリューも高いため、売却を検討している方も多いのではないでしょうか。
少しでも高く売るためには、所有しているキャンピングカーの魅力を把握しておく必要があります。そこでこの記事では、アネックスのキャンピングカーの特徴と、査定時のコツや注意点を解説します。
アネックスは、バンベースのバンコンからトラックベースのキャブコンまで、さまざまなタイプのキャンピングカーを製造しているビルダーです。主力モデルはキャブコンですがバンコンも人気があります。リセールバリューも高いため、売却を検討している方も多いのではないでしょうか。
少しでも高く売るためには、所有しているキャンピングカーの魅力を把握しておく必要があります。そこでこの記事では、アネックスのキャンピングカーの特徴と、査定時のコツや注意点を解説します。
アネックスはもともと「たなか自動車商会」という、車の販売と修理を行う会社でした。1964年に創業し、キャンピングカーの製造を開始したのは1981年からです。ビルダーとして40年以上の歴史があります。
アネックスの中でも有名なモデルのリバティシリーズは1996年に登場しました。リバティシリーズに採用された常設2段ベッドは当時大きな話題になり、現在でもキャブコンの中心的なレイアウトとして人気を博しています。キャブコンのほかにも、ハイエースやキャラバンをベースにしたバンコンも製造しています。
ここからは、アネックスの特徴を解説するとともに、その人気の理由を紐解いて行きます。
アネックスの代表的なモデルであるリバティシリーズは、一流のカーデザイナーとタッグを組んで製造されました。トラックがベースであるために、がっしりとした作りのキャブコンが多いですが、リバティシリーズは流線型を取り入れた現代らしいスタイリッシュなモデルです。
ただ見た目が美しいだけではなく、実用性まで考えられています。バンクの絞り込みや斜めに設計されたリア上部は、デザイン性とともに、空力性能も考慮して設計されており、横風に強い仕様になっています。
キャンピングカーで長旅するためには、室内温度を快適に保つ必要があります。冬場に欠かせない装備として挙げられるのが、ヒーターでしょう。アネックスのモデルにも当然装備されていますが、リバティシリーズではクーラント循環式の特殊な暖房システムを採用しています。
通常であれば、ホットカーペットのような電力を利用した床暖房システムを使いますが、消費電力の大きさから長時間使用には向いていません。そこでアネックスでは、本来エンジンを冷やすために使うクーラントをヒーターで活用しています。燃焼式ボイラーによってクーラントの温度を60℃前後に保ち、設定した室温に到達すると自動停止するという仕組みです。
一般的なFFヒーターと比べると費用がかさみますが、キャブコンにとって重要な問題の1つである、電力低下の解決にも一役買っています。
キャブコンでは、架装部分にエアコンを搭載しているモデルも珍しくなくなってきましたが、バンコンの場合はサイズの問題からワイドロングのモデルにしか搭載されないことがほとんどです。
しかし、アネックスでは、RICORSO acとWiz acなどのハイエースのミドルルーフやナローボディにもエアコンを搭載しています。基本的には外部電源を接続して使用しますが、小型の置き型エアコンであるため短い時間ならサブバッテリーやポータブル電源でも動作します。オプションのリチウムイオンバッテリーへ変更すると長時間の稼働も可能です。
次に、アネックスのキャンピングカーのリセールバリューが高い理由について解説します。
アネックスのベース車のメインはトヨタ車です。ほかのビルダーもトヨタ車をベースとしていることが多く、圧倒的なシェア率がユーザーの安心感につながっています。
バンコンはハイエース、キャブコンはキャンピングカー専用のカムロードを使用しています。どちらも歴史の長い車輌です。一般車でも知名度と信頼感の高いトヨタ車をベースにすることで、キャンピングカーとしての価値が上がっています。
キャンピングカーは、走行性能だけではなく居住性の高さも重要です。快適装備が充実しているほど、評価が高くなります。たとえば、アネックスのなかで比較的小さいバンコンのWizは、一般的にオプションとして設定されるFFヒーターを標準で搭載しています。さらに、家庭用の電化製品を使用するための1,500Wインバーターのほか、冷蔵庫やソーラーパネルも標準装備です。バンコンで標準装備が充実しているモデルは珍しいでしょう。
また、キャブコンのリバティシリーズでは、2023年モデルからリチウムイオンバッテリーが1個から2個に増設され、電子レンジとサイドオーニングが標準化されました。これらも一般的にはオプションとして扱われることの多い装備のため、標準で使用できる点はアネックスならではの魅力だといえるでしょう。
一般的な車と同様に、キャンピングカーも設計が新しいほどさまざまな面で性能が向上します。デザインがブラッシュアップされていたり、室内の快適性にも関わる車輌の断熱性が進化していたりします。設計が新しくなるほど価値が高くなることは間違いなく、リセールバリューの高さにもつながるでしょう。
アネックスでは、新しい設計のモデルを多くラインナップしています。2024年に登場する新モデルのリバティ50DBは、コンパクトながら新しい設計を採用しており、注目が集まっているモデルです。
ここからは、アネックスの代表的な3つのモデルの特徴を解説します。
リバティシリーズのなかで家族向けのモデルとして人気を博しているのが、リバティ52DBです。2018年に発売された新しいモデルで、装備が充実しています。全長5mを超えるため室内のスペースに余裕があり、トイレやシャワーが設置されるサニタリールームの広さも他社モデルに負けません。
車輌の最後部には横置きの2段ベッドが常設されており、少人数であれば展開せずに使用できます。さらにバンクベッドはキングサイズに近い広さを確保しており、複数名の利用でも十分快適に過ごせるでしょう。サイズに関しては2段ベッドが1,920mm×840mm、バンクベッドは拡張すると1,940mm×1,740mmです。
240Ahのリチウムイオンバッテリーを2個装備しており、外部電源なしでもエアコンを動かせます。通常、バッテリーだけだとエアコンを短時間しか使用できませんが、リバティ52DBであれば長時間使用も問題ありません。
車輌価格は2WDが1,316万7,000円(税込)、4WDが1,353万円(税込)です。どちらも2.8Lディーゼルターボエンジンを搭載しています。
リバティ52SPは、「快適な2人旅」を実現させるために生まれたモデルです。コンパクトに設計されており、バンクベッドは小さく、ダイネットに展開ベッドはありません。そのぶん、最後部には1,900mm×1,370mmのダブルサイズのベッドを常設しています。リクライニング機能も搭載している、快適性の高いベッドです。
そのほかの大部分はリバティ52DBと共通装備になっており、広いサニタリールームや多くの収納を有しています。なかでも車外からアクセス可能なベッド下収納は広く、アウトドア用品や常時使用しない荷物を収納可能です。
車輌価格は2WDが1,316万7,000円(税込)、4WDが1,353万円(税込)。どちらもエンジンは2.8Lディーゼルターボを搭載しています。
Wiz acは、Wizに小型の置き型エアコンを搭載できるモデルです。ベースは標準ボディのハイエースで、そのコンパクトさが理由で人気が高まっています。車輌サイズは全長4,695mm、全幅1,695mm、全高2,370mmで、全高以外は5ナンバーに収まるサイズです。そのため、キャンピングカーとしてだけではなく普段使いにも役立ちます。月極駐車場にも停められることから、サイズの大きさを理由にキャンピングカーを諦めていたユーザーにもおすすめのモデルといえるでしょう。
ベッドの展開時のサイズは1,900mm×1,400mmで、2人だと十分すぎる大きさです。さらにソーラーパネルや冷蔵庫を標準装備しており、バンコンのなかでは豪華な部類に入るでしょう。
ガソリン車は2WDのみで570万9,000円(税込)、ディーゼル車は2WDが627万円(税込)、4WDが658万9,000円(税込)ですが、エアコンを搭載する場合は別途オプション費用が発生します。エアコンは17万6,000円(税込)、リチウムイオンバッテリーは26万4,000円(税込)です。
アネックスのキャンピングカーはリセールバリューが高い傾向にありますが、コツや注意点をおさえるとさらに高く売却できる可能性があります。売却を検討している方は、これから紹介する4つのポイントを参考にしてみてください。
まずは、査定の申し込み時にモデル名と年式を正確に伝えることです。たとえば、「アネックスのキャンピングカーです」という情報だけでは、モデル名や年式などの詳細まで把握できません。正しい査定額を提示するには、正確でなるべく詳しい情報が欠かせないため、事前にきちんと伝えておきましょう。
キャンピングカーの価値は、居住部分の快適性と密接に関係しています。装備が豪華であればあるほど、価格も高くなるケースが多いです。
アネックスのリバティシリーズは標準装備が充実しているため、査定時にはしっかりとアピールしましょう。欧州のキャンピングカーに引けを取らないサニタリールームや、冷蔵庫や家庭用エアコン、さらに2023年モデルからは電子レンジやサイドオーニングも標準化されました。リバティシリーズならではの魅力であるため、装備の充実性は存分に伝えましょう。
また、リチウムイオンバッテリーもライバル車と比べて大容量であり、AC・DC・USBのコンセントが各所に設置されている実用性の高さも魅力です。こういった細かい部分も査定の評価につながる可能性があります。
キャンピングカーは通常の車とは異なり、さまざまな機能・装備が搭載されています。ベッドの展開から給排水タンク、電装系など、それぞれの操作は決して簡単ではありません。また、モデルによって特殊な機能が設けられている場合があります。たとえば、リバティシリーズのタッチパネル式の集中スイッチは複雑です。直感的に操作できるものの、確認項目が多く、初めて触る人は戸惑ってしまうでしょう。
正しく動作することを証明するためにも、査定時にはスタッフと一緒に操作しましょう。余すことなく魅力を伝えるためには、事前に取扱い説明書を確認し、各装備の操作は熟知しておくことをおすすめします。
居住の快適性を求められるキャンピングカーは、内装中心に査定されると思われがちですが、アネックスの場合は外観も重要です。リバティーシリーズはデザイン性も高く評価されているため、見た目を綺麗にしておくとより評価が上がるでしょう。
査定の直前に洗車することも大切ですが、普段から内外装ともに清掃しておけば各箇所の劣化を防げます。こまめな手入れが、査定額アップにつながるかも知れません。
車の買取業者は数多くありますが、キャンピングカーのような特殊な車輌を売却するのであれば、専門業者に依頼しましょう。キャンピングカーの買取実績が少ない一般的な業者だと、正しく査定できないかもしれません。
ガレージカレントCampでは、キャンピングカー専門で買取を行っています。さまざまなビルダーのキャンピングカーを買い取っているため、専門知識やノウハウも豊富です。もちろん、アネックスのモデルを買い取った実績もあります。
また、無料で日本全国どこへでも出張査定するため、わざわざ離れた店舗まで持ち込む必要がありません。アネックスのキャンピングカーの売却をご検討している方は、ぜひガレージカレントCampにご相談ください。
アネックスでは5ナンバーサイズのキャブコンから大きなキャブコン、バンコンまで取り揃えており、いずれも内装や標準装備の豪華さが魅力です。市場での評価に比例して、リセールバリューも高くなっています。
少しでも高く売却するためには、モデル名や年式などを査定の申し込み時から正確に伝えましょう。また、査定の前には洗車や内装の掃除も重要です。また、査定時には各部の操作もスタッフと一緒に行うことをおすすめします。正しくアネックスの魅力が伝われば、満足のいく価格を提示してもらえる可能性が高くなります。
最後に、アネックスのキャンピングカーについてよくある質問を紹介します。