キャンピングカーの購入にあたって、ベース車の情報を知りたい方は多いのではないでしょうか。キャンピングカーは、自由に旅を楽しめる夢の乗り物ですが、一方で、購入には慎重になるべきポイントがたくさんあります。そのなかでも、特に重要なのが「ベース車」の選択です。
そこでこの記事では、キャンピングカーのベース車と代表的なモデルを紹介します。また、ボディタイプ別にベース車の特徴も解説するため、自分のニーズや予算に合ったベース車を選ぶための参考になるでしょう。後悔のない購入の選択材料として、ぜひお役立てください。
キャンピングカーの「ベース車」って何?
▲フジカーズジャパン・FOCS ヴェルティス キャンピングカーのベース車とは、キャンピングカーの土台となる車輌で、キャンピングカーの性能や価格に大きく影響します。さまざまなタイプのキャンピングカーが出揃っていますが、どんなベース車を使うかによってバンコンやキャブコンなど、キャンピングカーの種類が変わります。具体的な種類は以下の3つです。
・バンコン
・キャブコン
・バスコン
1つ目のバンコンとは、バン(商用車)をベースにしたキャンピングカーです。ハイエースやデュカトなどが代表的なベース車として挙げられます。バンコンは、サイズやデザインが豊富で、自分好みの1台が選びやすい点が魅力です。
2つ目のキャブコンは、主にトラックベースで作られているキャンピングカーを指します。広々とした室内空間やバンクベッドを備えているのが特徴です。
3つ目のバスコンとは、マイクロバスがベースのキャンピングカーです。広々とした車内空間や、高級感など、ほかにはない魅力があります。
どのベース車を選ぶかでキャンピングカーの方向性が決まるため、購入する際の知識として覚えておくと役立つでしょう。
ボディタイプ別の代表的なベース車を紹介
キャンピングカーのベース車は、ボディタイプによって区別できます。具体的には、軽キャンパー・バンコン・キャブコン・バスコンです。ここからは、それぞれのボディタイプにおける代表的なベース車を紹介します。
軽キャンパーのベース車
軽キャンパーとは、軽自動車をベースにしたキャンピングカーです。バンコンとキャブコンの2種類に分けられます。バンコンは、商用車でよく使われるバンタイプの軽自動車がベースです。一方のキャブコンは、軽トラックをベースに荷台部分をキャンピングカーとして架装しているタイプです。
どちらも軽自動車がベースですが、規格を超えて普通車登録で販売されているモデルもあります。代表的なベース車として挙げられるのは、キャブコンならダイハツのハイゼット、バンコンならスズキのエブリイです。それぞれの特徴についても詳しく確認しておきましょう。
ハイゼット
▲JPSTAR・Happy1+ ハイゼットは、カーゴとトラックの2車種がありますが、トラックをベースにしたキャブコンが大半を占めます。軽キャンパービルダーとしては、テントむしのバンショップミカミや、Happy1+のJPSTARが有名です。
なお、Happy1+は白ナンバー登録車のため、厳密には軽キャンパーではありません。最近ではトラキャンと呼ばれるモデルも増えており、荷台のシェル部分が降ろせるため、車検や税金が軽トラックに分類されるというメリットがあります。
ハイゼットベースの代表的なモデル
・JPSTAR:Happy1+
・インディアナRV:インディ727
・バンショップミカミ:テントむし
エブリイ/スクラム/NV100クリッパー
軽キャンパーのバンコンベースとして高い人気を誇るのがスズキのエブリイです。スクラムとNV100クリッパーもありますが、どちらもエブリイのOEM車です。軽自動車とは思えない荷室の広さが確保されています。キャンピングカーの架装がしやすいスクエアな形状が特徴です。
また、ポップアップルーフを採用し就寝人数を増やしたり、頭上空間を拡大するモデルが多くみられます。有名なビルダーでは、ナッツRVやリンエイが展開しています。なお、このタイプは4ナンバー登録がほとんどです。
エブリイ/スクラム/NV100クリッパーベースの代表的なモデル
・ナッツRV:スピナ
・リンエイ:マイクロバカンチェス ひとり旅
・オートワン:給電くん ポップアップルーフ
バンコンのベース車
バンコンは、最も人気のあるボディタイプで、架装部分のバリエーションが豊富な点が支持されています。それでいて室内空間が広く、非日常感が味わえるのもメリットです。
ここからは、バンコンのベース車の特徴をそれぞれ詳しく解説します。
ハイエース
▲トイファクトリー・BADEN ハイエースは、バンコンのなかで圧倒的なシェアを誇るベース車で、スーパーロングワイドボディ、ワイドミドルルーフ、ナローハイルーフ、標準ボディの4つが展開されています。なお、スーパーロングワイドボディは全長5mを超えるため、取り回しや駐車環境に適しているかの確認が必要です。代表的なビルダーはトイファクトリーですが、ナローハイルーフや標準ボディであればリンエイプロダクトも人気です。
ハイエースベースの代表的なモデル
・トイファクトリー:バーデン
・レクビィ:ファイブスターセプト
・東和モータース:ツェルトシリーズ
キャラバン
キャラバンは、ライバルのハイエースに対して性能の面では引けを取りませんが、リセールバリューの面ではかなり劣ります。ボディタイプはハイエースと異なり、ボディタイプは、スーパーロングワイドハイルーフ、スーパーロングナローハイルーフ、標準ボディの3つです。
キャラバンベースの代表的なモデル
・レクビィ:イゾラ
・リンエイプロダクト:ファシールバカンチェスC
タウンエース/ボンゴ
▲トヨタモビリティ神奈川・キャンパーアルトピアーノ ハイエースよりコンパクトなボディサイズで人気なのがタウンエースです。トヨタモビリティ神奈川のキャンパーアルトピアーノやステージ21のリゾートデュオルクシオプロなどがよく知られています。ボンゴはタウンエースのOEM車のため、仕様はまったく変わりません。
なお、4ナンバー登録車が大半ですが、リゾートデュオルクシオプロは8ナンバー登録です。普段使いで苦にならない大きさのため、初心者に最適なキャンピングカーといえます。
タウンエース/ボンゴベースの代表的なモデル
・トヨタモビリティ神奈川:キャンパーアルトピアーノ
・ステージ21:リゾートデュオルクシオプロ
デュカト
▲ナッツRV・フォルトナ フィアットが製造する輸入車ではありますが、2022年から正規輸入が始まった関係で、国内ビルダーのキャンピングカーが次々と発表されています。そのほか、海外ビルダーが製造・販売するアドリア・ツイン、サンライト・クリフ、ローラーチーム・リビングストーンも人気です。
国内に導入されているボディサイズは全部で3つです。具体的には、L2H2(全長5,410mm)・L3H2(全長5,995mm)・L3H3(全長5,995mm)がありますが、最もコンパクトなL2H2が1番人気で、次いでロングボディ標準ルーフのL3H2が続きます。なお、駆動方式はFFのみで国内では4WDを選べません。
デュカトベースの代表的なモデル
・アドリア:TWINシリーズ
・ローラーチーム:リビングストーンシリーズ
・ナッツRV:フォルトナ
キャブコンのベース車
キャブコンの大きな特徴は、広々とした室内空間や運転席上部に設けられたバンクベッドです。収納スペースが豊富であったり、大人数で寝泊まりができたりと多彩なメリットがあります。
そんなキャブコンのベース車について詳しくみていきましょう。
カムロード
▲バンテック・ZiL キャンピングカー専用モデルでキャブコンのなかでは圧倒的なシェアを誇ります。左右の車輪間の距離を表すトレッドが約250mmワイドになっており、走行安定性を向上させる作りが施されている点が特徴です。
昨今のモデルチェンジによって、架装部分であるシェル部分の重さが変更されたほか、横風に吹かれても安心して走れるように現行型のディーゼルはすべてダブルタイヤに変わりました。ガソリン車モデルに関しては、ディーゼル車に比べてあまり多く取扱われていません。
カムロードベースの代表的なモデル
・バンテック:ZiLシリーズ
・ナッツRV:クレア&スティング
・アネックス:リバティ52シリーズ
ビーカム/エルフ
いすゞのビーカム/エルフは、2t積みベースで、1.5t積みのカムロードよりもキャビンが約200mm幅広になっており、トラックでありながら走行音が小さく抑えられていたり、走行安定性が優れていたりする特徴があります。また、モデルチェンジにより、安全装備の強化やエンジン性能の向上など魅力が増しました。キャブコンとしては、NTBが製造する「SAKURA」と「エクスペディションイーグル」が有名ですが、過去にはバンテックがエルフをベースにした「ZiL520 CRUISE」を発売しています。
ビーカム/エルフベースの代表的なモデル
・NTB:SAKURA
・NTB:エクスペディションイーグルシリーズ
ハイエース
▲セキソーボディ・トム200 バンコンとして人気のハイエースですが、キャブコンのベースとしても使われています。荷室部分をまったく異なる作りの架装で組み合わせ、バンクベッドを設けることでキャブコンとして仕立てています。セキソーボディとファンルーチェなどのビルダーが得意としている分野です。
ハイエースベースの代表的なモデル
・セキソーボディ:トム200
・ファンルーチェ:パタゴニア
タウンエース/ボンゴ
▲AtoZ・アレン ハイ(Alen H) ハイエースでは大きすぎるという方から人気を集めているのが、トヨタ・タウンエースです。ボンゴはタウンエースのOEM車ですが、コンパクトキャブコンの製造に強いAtoZがマツダ車を多く取扱っているため、結果としてボンゴがモデルの大半を占めています。また、タウンエースにはバンとトラックがラインナップされており、架装しやすいトラックをベースにキャブコンが仕上げられています。
タウンエース/ボンゴベースの代表的なモデル
・AtoZ:アレンシリーズ
・MYSミスティック:レジストロアウル
デュカト
デュカトのキャブコンは、ヨーロッパで供給されているキャブ付シャシーがベースとされています。7mを超えるモデルもありますが、日本で人気を集めているのは6m前後のモデルです。デュカトらしく、先進安全装備が標準で搭載されており、高速道路でも安心して走行できます。なお、駆動方式はバンと同様にFFで国内では4WDを選べません。
デュカトベースの代表的なモデル
・アドリア:コンパクトシリーズ
・サンライト:ロープロファイルT68
バスコンのベース車
バスコンは、室内空間が申し分ないほど広く、乗り心地に優れたキャンピングカーです。高級感あふれるバスコンのベース車は何なのか、詳しく紹介します。
コースター
▲ナッツRV・ボーダーバンクス 国内ビルダーの多くは、9人乗りのトヨタ・ビッグバンをベースにしています。9人乗りのため、マイクロバスベースではありますが、普通免許で運転が可能です。日野のエンジン不正問題で一時期生産が止まっていましたが、トヨタエンジンに変更されてから生産を再開しました。ほかのキャンピングカーと比べると市場に出回っている数は多くありませんが、有名芸能人が所有するなど、注目される機会も多い車輌です。
コースターベースの代表的なモデル
・ナッツRV:ボーダーバンクス
・トイファクトリー:Seven Seas
販売車輌
トヨタ ハイエースバン キャンピング 4WD キ...
年式
2019(平成31)年
車検
2025(令和7)年1月
排気量
2700cc
走行距離
1.0万km
駆動方式
4WD
燃料
ガソリン
フィアット デュカト ローラーチーム リビングス...
年式
2020(令和2)年
車検
2024(令和6)年9月
排気量
2300cc(D)
走行距離
1.2万km
駆動方式
2WD
燃料
軽油
トヨタ ハイエースバン FOCSディパーチャー ...
年式
2021(令和3)年
車検
2025(令和7)年9月
排気量
2700cc
走行距離
0.6万km
駆動方式
2WD
燃料
ガソリン
メルセデス・ベンツ メルセデス・ベンツそ他 スプ...
年式
2018(平成30)年
車検
2024(令和6)年9月
排気量
2200cc(D)
走行距離
4.0万km
駆動方式
2WD
燃料
軽油
トヨタ カムロード バンテック コルドバンクス ...
年式
2017(平成29)年
車検
2023(令和5)年11月
排気量
3000cc(D)
走行距離
1.5万km
駆動方式
4WD
燃料
軽油
フィアット デュカト キャンピング 英国仕様左ス...
年式
2017(平成29)年
車検
2025(令和7)年6月
排気量
2300cc(D)
走行距離
6.5万km
駆動方式
2WD
燃料
軽油
フィアット デュカト バーストナー Nexxo ...
年式
2010(平成22)年
車検
2025(令和7)年4月
排気量
3000cc(D)
走行距離
1.7万km
駆動方式
2WD
燃料
軽油
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買取実績
他社査定額665万円
当社の買取額700万円
他社査定額62万円
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他社査定額138万円
当社の買取額145万円
他社査定額686万円
当社の買取額722万円
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キャンピングカーのベース車を知り後悔のない選択ができるようにしましょう
キャンピングカーのベース車は、キャンピングカーの性能や価格、そして購入後のメンテナンスに大きく影響します。そのため、自分のニーズや予算に合ったベース車選びが重要です。ベース車は軽自動車からマイクロバスまで選択肢が豊富です。駐車環境に適したサイズか、重い負担にならない税金かどうかなどを踏まえることで、後悔なくキャンピングカーを購入できるでしょう。