キャンピングカーのポップアップルーフとは、どのようなものなのでしょうか。今回は、キャンピングカーに装着されるポップアップルーフのメリットやデメリット、現在所有している車に後付けできるのかなどについて解説します。ポップアップルーフのキャンピングカーを検討中の方は参考にしてみてください。
キャンピングカーのポップアップルーフとは、どのようなものなのでしょうか。今回は、キャンピングカーに装着されるポップアップルーフのメリットやデメリット、現在所有している車に後付けできるのかなどについて解説します。ポップアップルーフのキャンピングカーを検討中の方は参考にしてみてください。
ポップアップルーフとは、車の屋根に取り付けられるテントです。必要なときにルーフを上げて室内空間を広くすることができる構造となっています。ポップアップルーフが装備されているキャンピングカーであれば、車を運転するときや駐車場に止めるときに屋根を収納してコンパクトな状態にしておくことができ、キャンプ場やアウトドア施設などで自然の空気を感じながら休みたいときにポップアップルーフを展開するといった使い方をすることが可能です。
ホップアップルーフには、屋根が斜めに上がるタイプと屋根全面が水平に持ち上がるエレベータールーフの2種類があります。
斜めに屋根が上がるタイプは、持ち上がるルーフの高さを高くすることができることが大きな特徴です。しかし、支点部分のスペースが狭くなってしまいます。
エレベータールーフは、屋根が斜めに持ち上がるタイプよりも高さは低いものの、屋根全体が持ち上がるため頭上空間の広さを感じられることが特徴です。
ポップアップルーフには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。ここからは、ポップアップルーフの代表的なメリット・デメリットを3つずつ紹介します。
ポップアップルーフがキャンピングカーに装備されている主なメリットは次の3点です。
ポップアップルーフがあると就寝定員を増やすことができます。特に軽キャンパーでは、ポップアップルーフのメリットを感じることができるでしょう。
一般的な軽キャンパーは、就寝人数が2名までのタイプがほとんどです。しかし、軽キャンパーにポップアップルーフを装着すると、最大4名まで就寝することができます。そのため、1台の軽自動車に多人数で就寝することができるようになるのです。
ポップアップルーフにベッドスペースを追加するときは、ベッドボードが必要となります。このベッドボードの耐荷重は、一般的に200kgまでです。大人2人が寝るのには十分な耐荷重といえるでしょう。ただし、ベッドボードの耐荷重は、モデルによって異なります。詳しくは、ビルダーにベッドボードの耐荷重を確認してください。
必要なときにルーフを高くできるポップアップルーフは、ルーフを展開していないときに車の全高を低く抑えられることがメリットです。
全高が高いキャンピングカーの方が室内スペースを広く取ることができます。しかし、駐車場が限られたり、日常使いしにくかったりします。一方、ポップアップルーフであれば、ベースとなる車両の高さとほぼ変わらないため、普段使いすることができたり、駐車場に悩んだりすることがありません。
特に軽キャンパーの場合、軽自動車規格に納められるという点も大きなメリットといえるでしょう。
ポップアップルーフの生地は、風通しが良い素材となっていることが多いため、夏の夜でも心地よい夜風を感じられます。避暑地に行って、ポップアップルーフを上げれば、昼も夜も気持ちいい風を感じられるでしょう。
キャンピングカーにポップアップルーフが装備されている主なデメリットは次の3点です。
ポップアップルーフは、雨や風に弱いことがデメリットです。ポップアップルーフの生地は、テントと同じような素材であるため、強い風や雨などに耐えることができません。そのため、雨風が強いときは、ポップアップルーフの使用を控えましょう。
ポップアップルーフの生地は、濡れたままにしておくと、カビたり、腐食したりします。そのため、小雨などで濡れてしまった場合は、後日晴れている日に乾かさなければなりません。
風通しが良い生地のポップアップルーフは、冬の寒さに弱いです。そのため、冬にポップアップルーフを使うときは、防寒シートを追加で購入したり、FFヒーターを使用したりするなど、寒さ対策をしなければなりません。
ポップアップルーフは、どのようなボディタイプのキャンピングカーに適しているのでしょうか。ここからは、ポップアップルーフの装着をおすすめするボディタイプについて紹介します。
軽キャンパーには、ポップアップルーフが必須といえるでしょう。
軽キャンパーを軽自動車規格に納めようとすると、高さの規定により、高さを上げられる限度があります。そのため、必要なときに室内空間を広げられるポップアップルーフを装着しておいた方が使い勝手がよいのです。
軽キャンパーには、軽バンをベースとしたバンコンと軽トラックをベースにしたキャブコンがあります。いずれも軽自動車規格に納めるためには、ポップアップルーフが必要となるでしょう。また、ポップアップルーフがない軽キャンパーは、室内で直立することができず、室内での移動がしにくいです。よって、ポップアップルーフが必須といえるのです。
商用バンをベースにしたバンコンにも、ポップアップルーフがおすすめです。特に、ハイエースのワイド幅ミドルルーフをベース車両とする場合には、ポップアップルーフを装備しておいた方がよいでしょう。
全高が限られている商用バンは、希望の室内高を確保するのがなかなか難しいのが現実です。しかし、ポップアップルーフであれば、ルーフ部分の改造をするだけで室内の高さを上げることができます。
乗用車のミニバンをベースにしたキャンピングカーにもポップアップルーフはおすすめです。
ミニバンは、室内空間の広さがバンコンよりも限られていることが多く、就寝スペースを作り出すシートアレンジにも制限があります。
ポップアップルーフがあると、ゆとりある室内空間にすることが可能です。また、フラットな就寝スペースを作り出すこともできます。そのため、ミニバンをベースにしたキャンピングカーにとっては、ポップアップルーフが大きなメリットとなるのです。
ポップアップルーフは、購入後の車に後付けすることも可能です。ここからは、ポップアップルーフを後付けするときの注意点を解説します。
ポップアップルーフを後付けするときは、信頼できるビルダーに依頼しましょう。ポップアップルーフの後付けには、車の屋根を切るという作業が必要となります。車のルーフは、ボディ剛性や走行性能にも影響する重要なパーツであるため、ポップアップルーフの施工業者を選ぶときは、実績があるビルダーに依頼したほうが良いでしょう。
後付けポップアップルーフの施工費用は、ポップアップルーフ本体代金に加えて工賃もかかるため、一般的に100万円前後になることが多いです。
工賃込みの総額が高額になることから、ポップアップルーフを後付けするかどうかは、必要性や使用頻度を考えた上で決める必要があるでしょう。
現在所有しているキャンピングカーの頭上スペースを広げたいのであれば、ポップアップルーフの装着をおすすめします。しかし、今現在の広さで特に不満がないのであれば、ポップアップルーフを後付けしなくても問題ないといえるでしょう。
キャンピングカーのポップアップルーフは、限られている車の頭上空間を広げることができるアイテムです。また、風通しがよく、夏場のキャンプやアウトドアなどで快適に過ごすことができます。しかし、冬場の寒さが厳しかったり、後付けするときの費用が高額になったりします。そのため、ポップアップルーフの必要性があるか慎重に検討してから取り付けるようにしましょう。
キャンピングカーのポップアップルーフについて、よくある質問をまとめました。ポップアップルーフ付きのキャンピングカーを検討しているときや後付けしようか考えている方は参考にしてみてください。