キャンピングカーのルーフサイドに取り付けられている「サイドオーニング」とは、どのようなアイテムなのでしょうか。今回は、キャンピングカーのサイドオーニングについて解説します。また、メリットやデメリット、使用できる場所やメンテナンスについても紹介します。キャンピングカーのサイドオーニングを検討中の方や後付けしようと考えている方は参考にしてみてください。
キャンピングカーのルーフサイドに取り付けられている「サイドオーニング」とは、どのようなアイテムなのでしょうか。今回は、キャンピングカーのサイドオーニングについて解説します。また、メリットやデメリット、使用できる場所やメンテナンスについても紹介します。キャンピングカーのサイドオーニングを検討中の方や後付けしようと考えている方は参考にしてみてください。
キャンピングカーのサイドオーニングとは、ルーフのサイドに取り付けられる日よけ・雨よけ(オーニング:Awning)です。
サイドオーニングは、カーサイドタープと呼ばれることもありますが、厳密には、車に常設されているオーニングが「サイドオーニング」、取り外しができるタイプのオーニングが「カーサイドタープ」となります。
いずれも、車に取り付けられる日よけ・雨よけであることに変わりはありません。
サイドオーニングを一言で表現するのであれば、キャンピングカーの横に設置できるテラス席です。自然の中で食事や団らんすることができるため、キャンプ場で自然を感じながらゆっくり過ごしたいときには、サイドオーニングがあるとよいでしょう。
サイドオーニングはキャンプ場で役立つ便利なアイテムですが、メリットやデメリットがあります。ここからは、サイドオーニングのメリットとデメリットを紹介します。
まずは、サイドオーニングのメリットを解説します。
サイドオーニングは、タープやテントよりも設営や撤収が簡単です。
サイドオーニングを設営するときは、クランクハンドルをサイドオーニングに取り付けて回すことでオーニングが出てきます。手が届くところまでオーニングを出したら、折りたたまれている脚を出して、脚の長さを調整。そして、再びクランクハンドルを回してオーニングの調整をしたら完成です。
短時間で日よけ・雨よけを出せるため、キャンプやアクティビティを楽しむ時間をなるべく多く作りたい方に最適といえるでしょう。
サイドオーニングは、日よけや雨よけになります。また、自然を楽しみながらキャンプをするときやアウトドアのアクティビティの途中で休憩できるだけでなく、熱中症対策にも有効です。さらに、突然降りだした雨を避けられるため、外での活動を楽しみたい方はサイドオーニングがあると便利でしょう。
サイドオーニングは、軽キャンパーやハイエースなどのバンコンから、大型のバスコンまで、幅広いキャンピングカーに取り付けられることがメリットです。また、後付けできるタイプもあります。
サイドオーニングの取り付け方法は車種によって異なりますが、車体に穴を開けて固定するタイプが一般的です。どうしても車体に穴を空けたくない場合には、ルーフキャリアなどにブラケットを付けて、サイドオーニングを取り付けるという方法があります。
サイドオーニングを後付けする際には、車種に合ったカーサイドオーニングを探して取り付けましょう。
次に、サイドオーニングの代表的なデメリットを紹介します。
サイドオーニングは、本体代金だけでも10万円以上になることが多いです。加えて、業者に取り付けを依頼すると工賃も発生します。10万円以上の費用をかけてサイドオーニングを取り付けるべきか慎重に検討しましょう。
サイドオーニングは、風に弱いことがデメリットです。突風や天候の変化により風向きが変わったりすると、天幕があおられてしまい、破損することもあります。
サイドオーニングが破損すると、ケガをしたり、周囲に迷惑がかかったりすることもあるため、風が強い日には使用を控えた方がよいでしょう。
また、タイダウンキットやペグなどを使って固定しても、強風に耐えられる保証はありません。天気や風の強さなどに応じてサイドオーニングを使用するかどうか考えましょう。
サイドオーニングを取り付けると、車両が重くなり、重心も高くなります。
ルーフサイドに取り付けられるサイドオーニング本体重量は、軽くても10kg弱、重いタイプの場合20kgほどです。これほど重い物がルーフサイド片側に取り付けられると車両重量が増加するだけでなく重心高も高くなります。
また、荷物の積み方次第では片方に重さが集中してしまい、ハンドリングや走行安定性にも影響するでしょう。サイドオーニングは、キャンプ用品として便利なアイテムですが、運転にも影響する可能性があるパーツであることを理解しておくことが大切です。
サイドオーニングは、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)、道の駅、RVパークで使うことができません。
基本的にサイドオーニングは、キャンプ場や一部のRVパークなど、テントの展開ができる場所でなければ使用することができないため、サイドオーニングを使用する際は利用可能な場所かどうか確認しましょう。
サイドオーニングは、メンテナンスが必要です。
雨よけとしてサイドオーニングを使用して、オーニングを収納したままにしておくと、カビてしまったり、腐食したりする可能性があります。また、サイドオーニング本体のわずかな隙間から雨が入り内部が腐食してしまう可能性も高いです。
そのため、晴れている日にサイドオーニングを出して、天幕やサイドオーニング内部を乾燥させるようにしましょう。
サイドオーニングは、キャンピングカーに併設できるテラス席ともいえる便利なアイテムです。キャンプ場の利用やアウトドアのアクティビティを頻繁に楽しむ方は装備しておくことをおすすめします。サイドオーニングを頻繁に使用する予定がない場合は装備しない方がよいでしょう。サイドオーニング装着の有無は、キャンピングカーの使用用途に応じて検討することが大切です。
サイドオーニングについてよくある質問をまとめました。サイドオーニング付きのキャンピングカーや後付けサイドオーニングを検討している方は参考にしてみてください。