キャンピングカーの購入で後悔しないために知っておくこととは？後悔しないキャンピングカー選びのポイントを解説

キャンピングカーの購入後に後悔しやすい5つのポイント

キャンピングカーを購入してから後悔したという声に多いのは、「運転しづらい」や「駐車場やドライブスルーに入れない」、「居住空間が思っていたより狭かった」などです。また、キャンピングカーの中でも比較的扱いやすいサイズのハイエースやNV350キャラバンなどをベースとしたバンコンであっても後悔してしまうケースもあります。では、キャンピングカーの購入後に後悔しやすいポイントを5つに分けて紹介します。

運転がしづらい

キャンピングカーは運転しづらいという声が多くあります。キャンピングカーの定番でもあるトラックをベースにしたキャブコン（キャブコンバージョン）は、全長や全幅が大きいため、小回りがしづらく、狭い場所での行き違いも気を遣うことが多いです。

また、全高が高いことから、駐車場に入れなかったり、ドライブスルーで買い物できなかったりすることもあります。さらに、高速道路では横風の影響も受けやすいです。加えて、ボディの幅と比較してトレッド幅（左右のタイヤの接地面の中心間距離）が極端に狭いこともあるため横転する恐れもあります。

ハイエースやNV350キャラバンなどをベースとしたバンコン（バンコンバージョン）は、キャブコンよりも幅が狭く、行き違いなどはしやすいものの、全長が長いモデルもあるため、小回り利かなかったり、駐車場に入れなかったりすることがあります。

居住空間

居住空間は、車のサイズと利用人数・荷物の量のバランスが大切です。特に、車のサイズが小さいのに複数人で利用したり、荷物も多かったりすると、居住空間が狭くなり、不便に感じます。

全高が限られているバンコンや軽キャンの場合、頭上空間が狭く、車内で頭を低くして過ごさなければなりません。キャンピングカーを購入するときに、駐車場や維持費などの観点から、バンコンや軽キャンを選んでしまうと、キャンピングカーライフが苦痛な思い出になってしまうこともあるでしょう。

利用回数

キャンピングカーの利用回数が少なくなり、後悔することがあります。キャンピングカー購入直後は毎週末出かけていても、運転がしにくかったり、駐車場が限られていたりすることから、徐々に利用回数が減少し、数ヶ月に1回程度の利用頻度になり、購入したことを後悔することがあるようです。また、キャンピングカーを購入しても、維持費ばかりかかってしまうことから、購入を後悔する方もいるようです。

メンテナンス

キャンピングカーには、オイル交換や車検など車そのもののメンテナンスに加え、車内に装備されているトイレやキッチンなどの手入れも必要です。また、車内や外装の掃除をしようとした場合、室内が広く、車の全高が高いため重労働となります。キャンピングカーのメンテナンスが大変だという理由から購入を後悔してしまう方もいるようです。

防音・遮音

キャンピングカーは、一般的な乗用車よりも防音・遮音がされているものの、住宅ほどの防音性や遮音性はありません。キャンピングカーを移動できる住宅と捉えてしまうと、予想以上に音がうるさく、眠れなかったり、快適に過ごせなかったりすることから、購入を後悔することがあるようです。

キャンピングカーを購入する前に気をつけるポイント

キャンピングカーを購入するときに気を付けるポイントは、キャンピングカーの種類を理解することです。また、必要な居住空間や装備があるかどうか、駐車場や出先で停められるサイズかどうか知っておくこともポイントとなります。ここからは、キャンピングカーを購入する前に知っておくべきことや確認しておくことを解説します。

キャンピングカーの種類を理解する

キャンピングカーには、キャブコン、バンコン、軽キャン（軽キャンパー）など、さまざまな種類があります。購入後に後悔しないよう、ここで主なキャンピングカーの種類について紹介します。

キャブコン（キャブコンバージョン）

キャブコン（キャブコンバージョン）は、トラックや商用バンなどをベースにしたキャンピングカーです。キャブ（運転席・助手席部分）を残したシャシー（車両骨格）にキャビン（居住空間）を架装したキャンピングカーとなります。また、キャブの上部に就寝スペース（バンクベッド）が装備されていることも特徴です。キャブコンは、キャンピングカーと聞いて多くの人が想像するボディタイプです。

キャブコンは、ボディの高さがあることから、居住空間が広く、頭上スペースにもゆとりがあるため、車内で快適に過ごすことができます。しかし、ボディの全長が長く、全幅が広く、全高が高いため、駐車できる場所が限られてしまうことが多いです。また、車内の装備が充実しているため、室内の掃除や手入れなどのメンテナンスが必要となります。

バンコン（バンコンバージョン）

バンコン（バンコンバージョン）は、ハイエースやNV350キャラバンなどの商用バンやミニバンをベースに、ビルダー（架装メーカー）が改造（コンバージョン）したキャンピングカーです。

ボディサイズがベース車両から拡大されることがほとんどないため、運転しやすいことが特徴となっています。

居住空間は、全高が限られているためキャブコンよりも狭くなりますが、ポップアップルーフを装備すれば、停車中に頭上空間を拡大させることができます。ベースとなる車両のボディサイズにもよりますが、駐車場選びに悩むことがないのもバンコンの特徴です。

軽キャン（軽キャンパー）

軽キャン（軽キャンパー）は、軽トラックや軽バンをベースにしたキャンピングカーです。軽自動車規格に収まるモデルが多いものの、中には軽自動車をベースにサイズアップした普通車登録となるキャンピングカーも存在します。

いずれにしても、ボディサイズが小さいことから、運転がしやすいことが特徴です。ただし、居住スペースは、キャブコンやバンコンなどと比較すると狭く、装着できる装備も限られます。そのため、ソロキャンプや1人で車中泊する方に最適です。

ベッドサイズを確認する

キャンピングカーを購入するときは、ベッドのサイズをしっかりと確認しましょう。室内が広く、使い勝手が良いと言われるキャンピングカーであっても、実際に利用してみると就寝スペースが予想以上に狭いこともあります。

参考までに一般的なベッドのマットレスのサイズを紹介します。
・シングル：幅90cm～100cm、長さ200cm～210cm
・セミダブル：幅120cm～135cm、長さ200cm～210cm
・ダブル：幅135cm～140cm、長さ200cm～210cm

では、キャンピングカーの就寝スペースのサイズはどのくらいなのでしょうか。

キャブコンに多く装備されるバンクベッドのサイズは、幅・長さ共に200cm程度が一般的です。バンコンのベッドサイズはモデルによって異なりますが、シングルベッドサイズ（幅90cm～100cm・長さ200cm～210cm）のスペースが複数装備されていたり、セミダブルサイズ（幅120cm～135cm・長さ200cm～210cm）の就寝スペース用意されていたりします。

手軽に車中泊できるモデルである日産 セレナ マルチベッド仕様のベッドサイズは、幅131cm・奥行215cmとセミダブルベッドと同等の大きさです。大人2人が横になれることがメリットですが、寝返りできないことがデメリットといえるでしょう。

ベッドサイズを確認するときは、寸法を見るだけでなく、実際に横になってみることをおすすめします。

普段使いが可能かどうか事前に確認する

キャンピングカーを日常の買い物などにも使う場合には、一般的な駐車場にも停められるバンコンがおすすめです。

普段はコンパクトカーやセダンなどの乗用車を使い、キャンプやアウトドアなどの時だけキャンピングカーを使うのであれば、キャブコンなど大きなモデルを選ぶと、居住空間が広く、装備も充実しているため、満足度が高いでしょう。

関連記事：バンコンとはどのようなキャンピングカーなのか？メリットやデメリット、注意点などを解説

本当に必要な装備かどうかを確認する

キャンピングカーには、さまざまな装備が充実していることが特徴です。しかし、実際に必要かどうか慎重に見極めることが必要となります。また、メンテナンスのことまで考慮しておくことが大切です。

では、本当に必要な装備かどうか確認するアイテムの代表例をいくつかピックアップして解説します。

車内備え付けトイレ

車内備え付けのトイレは、装備されていると便利なアイテムです。しかし、サービスエリア（SA）や道の駅、キャンプ場などキャンピングカーを停められる場所であれば、トイレが備わっていることが多いため、必ずしも必要な装備ではないと考えることもできます。

テレビ

テレビは、車内でエンタメを楽しむために必要な場合もありますが、キャンピングカーで出かける場所には、ご当地ならではの楽しみもたくさんあります。また、スマートフォンが普及していることから、テレビがなくてもエンタメを楽しむことができるでしょう。

キッチン

キッチンは、あった方が良い装備ですが、出先のグルメを楽しむことが多い場合には、キッチンがなくても困ることはないでしょう。

キャンピングカーに装備するものは、どこに行くか、何を楽しむかなどの目的によって異なります。キャンピングカーの使い方を考えて装着する装備を慎重に検討しましょう。

エンジンタイプや遮音性を確認する

キャンピングカーのエンジンには、ガソリンとディーゼルの2種類があります。エンジンの種類によっては、音がうるさく、振動が車内に伝わり寝れなくなってしまうこともあるでしょう。それぞれのエンジンの特徴は次のとおりです。

ガソリンエンジン

ガソリンエンジンは、ディーゼルエンジンよりも音が小さく、振動が少ないという点がメリットです。エンジンの騒音を気にする方はガソリン車を選ぶと良いでしょう。しかし、ディーゼルエンジンよりも燃費が悪いということがデメリットです。

ディーゼルエンジン

ディーゼルエンジンは、トルクフルで力強い走りが特徴です。また、ガソリンエンジンより燃費が良いことがメリットです。しかし、ガソリンエンジンよりも音や振動が大きいことがデメリットとなります。就寝するときに音や振動を気にする方は、実際にエンジンをかけた状態で車内で横になり、どのくらいの騒音が振動が伝わってくるのか確認すると良いでしょう。

エンジンをかけるとガソリン車でもディーゼル車でも音や振動が発生します。そこで、重要になるのがキャンピングカーそのものの遮音性です。キャンピングカーの遮音性は、モデルによって異なるため、実際に車に乗ってドアを閉めたときの静粛性やエンジンをかけたときの遮音性を確認することをおすすめします。

どうしても売却が必要な場合はキャンピングカーラボに相談する

キャンピングカーは、一般的な乗用車よりも高額な車です。どうしてもキャンピングカーを手放さなければならなくなったときは、キャンピングカーを専門に買取しているキャンピングカーラボにご相談ください。

キャンピングカーラボなら、キャンピングカーの知識が豊富な専門査定士が価値を的確に見極めることができます。キャンピングカーを少しでも高値で売却したいのであれば、キャンピングカーラボにお問い合わせください。

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まとめ

キャンピングカーは、買った後に後悔したという声が多い車です。実際にキャンピングカーを購入した方の中には、購入後数ヶ月で手放してしまったオーナーもいます。

一般的な乗用車よりも高額なキャンピングカーの購入で後悔しないためには、キャンピングカーのタイプ、装着する装備、居住空間や就寝スペースのサイズなどをしっかりと確認することが重要となります。

キャンピングカーを検討しているときは、キャンピングカーのタイプを理解して、本当に必要な装備かどうかを見極め、くつろげる空間やしっかりと休めるベッドスペースがあるかどうかなどを確かめてから購入しましょう。