キャンピングカーの購入にあたって、ベース車の情報を知りたい方は多いのではないでしょうか。キャンピングカーは、自由に旅を楽しめる夢の乗り物ですが、一方で、購入には慎重になるべきポイントがたくさんあります。そのなかでも、特に重要なのが「ベース車」の選択です。
そこでこの記事では、キャンピングカーのベース車と代表的なモデルを紹介します。また、ボディタイプ別にベース車の特徴も解説するため、自分のニーズや予算に合ったベース車を選ぶための参考になるでしょう。後悔のない購入の選択材料として、ぜひお役立てください。
キャンピングカーの「ベース車」って何?
キャンピングカーのベース車とは、キャンピングカーの土台となる車輌で、キャンピングカーの性能や価格に大きく影響します。さまざまなタイプのキャンピングカーが出揃っていますが、どんなベース車を使うかによってバンコンやキャブコンなど、キャンピングカーの種類が変わります。具体的な種類は以下の3つです。
・バンコン
・キャブコン
・バスコン
1つ目のバンコンとは、バン(商用車)をベースにしたキャンピングカーです。ハイエースやデュカトなどが代表的なベース車として挙げられます。バンコンは、サイズやデザインが豊富で、自分好みの1台が選びやすい点が魅力です。
2つ目のキャブコンは、主にトラックベースで作られているキャンピングカーを指します。広々とした室内空間やバンクベッドを備えているのが特徴です。
3つ目のバスコンとは、マイクロバスがベースのキャンピングカーです。広々とした車内空間や、高級感など、ほかにはない魅力があります。
どのベース車を選ぶかでキャンピングカーの方向性が決まるため、購入する際の知識として覚えておくと役立つでしょう。
ボディタイプ別の代表的なベース車を紹介
キャンピングカーのベース車は、ボディタイプによって区別できます。具体的には、軽キャンパー・バンコン・キャブコン・バスコンです。ここからは、それぞれのボディタイプにおける代表的なベース車を紹介します。
軽キャンパーのベース車
軽キャンパーとは、軽自動車をベースにしたキャンピングカーです。バンコンとキャブコンの2種類に分けられます。バンコンは、商用車でよく使われるバンタイプの軽自動車がベースです。一方のキャブコンは、軽トラックをベースに荷台部分をキャンピングカーとして架装しているタイプです。
どちらも軽自動車がベースですが、規格を超えて普通車登録で販売されているモデルもあります。代表的なベース車として挙げられるのは、キャブコンならダイハツのハイゼット、バンコンならスズキのエブリイです。それぞれの特徴についても詳しく確認しておきましょう。
ハイゼット
ハイゼットは、カーゴとトラックの2車種がありますが、トラックをベースにしたキャブコンが大半を占めます。軽キャンパービルダーとしては、テントむしのバンショップミカミや、Happy1+のJPSTARが有名です。
なお、Happy1+は白ナンバー登録車のため、厳密には軽キャンパーではありません。最近ではトラキャンと呼ばれるモデルも増えており、荷台のシェル部分が降ろせるため、車検や税金が軽トラックに分類されるというメリットがあります。
ハイゼットベースの代表的なモデル
・JPSTAR:Happy1+
・インディアナRV:インディ727
・バンショップミカミ:テントむし
エブリイ/スクラム/NV100クリッパー
軽キャンパーのバンコンベースとして高い人気を誇るのがスズキのエブリイです。スクラムとNV100クリッパーもありますが、どちらもエブリイのOEM車です。軽自動車とは思えない荷室の広さが確保されています。キャンピングカーの架装がしやすいスクエアな形状が特徴です。
また、ポップアップルーフを採用し就寝人数を増やしたり、頭上空間を拡大するモデルが多くみられます。有名なビルダーでは、ナッツRVやリンエイが展開しています。なお、このタイプは4ナンバー登録がほとんどです。
エブリイ/スクラム/NV100クリッパーベースの代表的なモデル
・ナッツRV:スピナ
・リンエイ:マイクロバカンチェス ひとり旅
・オートワン:給電くん ポップアップルーフ
バンコンのベース車
バンコンは、最も人気のあるボディタイプで、架装部分のバリエーションが豊富な点が支持されています。それでいて室内空間が広く、非日常感が味わえるのもメリットです。
ここからは、バンコンのベース車の特徴をそれぞれ詳しく解説します。
ハイエース
ハイエースは、バンコンのなかで圧倒的なシェアを誇るベース車で、スーパーロングワイドボディ、ワイドミドルルーフ、ナローハイルーフ、標準ボディの4つが展開されています。なお、スーパーロングワイドボディは全長5mを超えるため、取り回しや駐車環境に適しているかの確認が必要です。代表的なビルダーはトイファクトリーですが、ナローハイルーフや標準ボディであればリンエイプロダクトも人気です。
ハイエースベースの代表的なモデル
・トイファクトリー:バーデン
・レクビィ:ファイブスターセプト
・東和モータース:ツェルトシリーズ
キャラバン
キャラバンは、ライバルのハイエースに対して性能の面では引けを取りませんが、リセールバリューの面ではかなり劣ります。ボディタイプはハイエースと異なり、ボディタイプは、スーパーロングワイドハイルーフ、スーパーロングナローハイルーフ、標準ボディの3つです。
キャラバンベースの代表的なモデル
・レクビィ:イゾラ
・リンエイプロダクト:ファシールバカンチェスC
タウンエース/ボンゴ
ハイエースよりコンパクトなボディサイズで人気なのがタウンエースです。トヨタモビリティ神奈川のキャンパーアルトピアーノやステージ21のリゾートデュオルクシオプロなどがよく知られています。ボンゴはタウンエースのOEM車のため、仕様はまったく変わりません。
なお、4ナンバー登録車が大半ですが、リゾートデュオルクシオプロは8ナンバー登録です。普段使いで苦にならない大きさのため、初心者に最適なキャンピングカーといえます。
タウンエース/ボンゴベースの代表的なモデル
・トヨタモビリティ神奈川:キャンパーアルトピアーノ
・ステージ21:リゾートデュオルクシオプロ
デュカト
フィアットが製造する輸入車ではありますが、2022年から正規輸入が始まった関係で、国内ビルダーのキャンピングカーが次々と発表されています。そのほか、海外ビルダーが製造・販売するアドリア・ツイン、サンライト・クリフ、ローラーチーム・リビングストーンも人気です。
国内に導入されているボディサイズは全部で3つです。具体的には、L2H2(全長5,410mm)・L3H2(全長5,995mm)・L3H3(全長5,995mm)がありますが、最もコンパクトなL2H2が1番人気で、次いでロングボディ標準ルーフのL3H2が続きます。なお、駆動方式はFFのみで国内では4WDを選べません。
デュカトベースの代表的なモデル
・アドリア:TWINシリーズ
・ローラーチーム:リビングストーンシリーズ
・ナッツRV:フォルトナ
キャブコンのベース車
キャブコンの大きな特徴は、広々とした室内空間や運転席上部に設けられたバンクベッドです。収納スペースが豊富であったり、大人数で寝泊まりができたりと多彩なメリットがあります。
そんなキャブコンのベース車について詳しくみていきましょう。
カムロード
キャンピングカー専用モデルでキャブコンのなかでは圧倒的なシェアを誇ります。左右の車輪間の距離を表すトレッドが約250mmワイドになっており、走行安定性を向上させる作りが施されている点が特徴です。
昨今のモデルチェンジによって、架装部分であるシェル部分の重さが変更されたほか、横風に吹かれても安心して走れるように現行型のディーゼルはすべてダブルタイヤに変わりました。ガソリン車モデルに関しては、ディーゼル車に比べてあまり多く取扱われていません。
カムロードベースの代表的なモデル
・バンテック:ZiLシリーズ
・ナッツRV:クレア&スティング
・アネックス:リバティ52シリーズ
ビーカム/エルフ
いすゞのビーカム/エルフは、2t積みベースで、1.5t積みのカムロードよりもキャビンが約200mm幅広になっており、トラックでありながら走行音が小さく抑えられていたり、走行安定性が優れていたりする特徴があります。また、モデルチェンジにより、安全装備の強化やエンジン性能の向上など魅力が増しました。キャブコンとしては、NTBが製造する「SAKURA」と「エクスペディションイーグル」が有名ですが、過去にはバンテックがエルフをベースにした「ZiL520 CRUISE」を発売しています。
ビーカム/エルフベースの代表的なモデル
・NTB:SAKURA
・NTB:エクスペディションイーグルシリーズ
ハイエース
バンコンとして人気のハイエースですが、キャブコンのベースとしても使われています。荷室部分をまったく異なる作りの架装で組み合わせ、バンクベッドを設けることでキャブコンとして仕立てています。セキソーボディとファンルーチェなどのビルダーが得意としている分野です。
ハイエースベースの代表的なモデル
・セキソーボディ:トム200
・ファンルーチェ:パタゴニア
タウンエース/ボンゴ
ハイエースでは大きすぎるという方から人気を集めているのが、トヨタ・タウンエースです。ボンゴはタウンエースのOEM車ですが、コンパクトキャブコンの製造に強いAtoZがマツダ車を多く取扱っているため、結果としてボンゴがモデルの大半を占めています。また、タウンエースにはバンとトラックがラインナップされており、架装しやすいトラックをベースにキャブコンが仕上げられています。
タウンエース/ボンゴベースの代表的なモデル
・AtoZ:アレンシリーズ
・MYSミスティック:レジストロアウル
デュカト
デュカトのキャブコンは、ヨーロッパで供給されているキャブ付シャシーがベースとされています。7mを超えるモデルもありますが、日本で人気を集めているのは6m前後のモデルです。デュカトらしく、先進安全装備が標準で搭載されており、高速道路でも安心して走行できます。なお、駆動方式はバンと同様にFFで国内では4WDを選べません。
デュカトベースの代表的なモデル
・アドリア:コンパクトシリーズ
・サンライト:ロープロファイルT68
バスコンのベース車
バスコンは、室内空間が申し分ないほど広く、乗り心地に優れたキャンピングカーです。高級感あふれるバスコンのベース車は何なのか、詳しく紹介します。
コースター
国内ビルダーの多くは、9人乗りのトヨタ・ビッグバンをベースにしています。9人乗りのため、マイクロバスベースではありますが、普通免許で運転が可能です。日野のエンジン不正問題で一時期生産が止まっていましたが、トヨタエンジンに変更されてから生産を再開しました。ほかのキャンピングカーと比べると市場に出回っている数は多くありませんが、有名芸能人が所有するなど、注目される機会も多い車輌です。
コースターベースの代表的なモデル
・ナッツRV:ボーダーバンクス
・トイファクトリー:Seven Seas
買取実績
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キャンピングカーのベース車を知り後悔のない選択ができるようにしましょう
キャンピングカーのベース車は、キャンピングカーの性能や価格、そして購入後のメンテナンスに大きく影響します。そのため、自分のニーズや予算に合ったベース車選びが重要です。ベース車は軽自動車からマイクロバスまで選択肢が豊富です。駐車環境に適したサイズか、重い負担にならない税金かどうかなどを踏まえることで、後悔なくキャンピングカーを購入できるでしょう。