キャンピングカーオーナーのなかには、後からエアコンを取り付けて、車内の快適性を高めたいと考えている方は多いのではないでしょうか。近年、冷却性能に優れた後付けエアコンが登場し注目を集めています。しかし、具体的な費用やメリット・デメリットがわからなければ、購入や取り付けに踏み切るのも難しいでしょう。
そこでこの記事では、キャンピングカーに後付けできるエアコンの費用や、得られるメリット、気をつけたいデメリットを解説します。エアコンを取り付ける際の参考情報として、ぜひお役立てください。
キャンピングカーオーナーのなかには、後からエアコンを取り付けて、車内の快適性を高めたいと考えている方は多いのではないでしょうか。近年、冷却性能に優れた後付けエアコンが登場し注目を集めています。しかし、具体的な費用やメリット・デメリットがわからなければ、購入や取り付けに踏み切るのも難しいでしょう。
そこでこの記事では、キャンピングカーに後付けできるエアコンの費用や、得られるメリット、気をつけたいデメリットを解説します。エアコンを取り付ける際の参考情報として、ぜひお役立てください。
エアコンが標準搭載されていないキャンピングカーはまだまだ多いですが、後からの取り付けが可能です。しかし、100Vで稼働する家庭用エアコンと比較すると、後付けエアコンは冷却性能がやや見劣りする傾向にあります。
近年、ホワイトハウス製のクールスターと、ステージ21製のワンクール21の登場により、12V仕様のキャンピングカーに特化した車載用のエアコンが注目されています。
従来、ハイエースベースのバンコンは設置できるスペースが限られているため、数少ない機種のなかから選ぶ必要がありました。また、仮に付けられたとしても、就寝の妨げになるほど振動や作動音が大きい製品もあり、車載用エアコンに不満や不安を抱いていた方も多いのではないでしょうか。
しかし、クールスターやワンクール21は、家庭用エアコンに比べてふたまわりほどコンパクトでありながら、家庭用の6畳タイプと同等の冷却性能を備えています。また、省エネ性能に優れており、車内を冷やした後は比較的静かで、従来の車載用エアコンの弱点を克服したエアコンといえるでしょう。
ここからは、後付けエアコンで得られるメリットと、チェックしておきたいデメリットを詳しく解説します。
まずは、後付けエアコンで得られる具体的なメリットを3つ紹介します。
インバーターを付けずとも長時間稼働できる点が、後付けエアコン最大のメリットといえるでしょう。サブバッテリーに直結してDC12Vで駆動するためインバーターを介す必要がなく、電装関係を簡素化できます。また、DC-ACの変換ロスが発生せず、サブバッテリーの容量を無駄なく長時間使用できる点も後付けエアコンのメリットです。
例えば、ホワイトハウス製のクールスターは、容量200Ahのリチウムイオンバッテリーにつないだ場合、最大で約10時間稼働できます。ほかの電化製品との兼ね合いから、何時間も稼働させたままにすると危険ですが、インバーターを介さずに車内温度を快適に保てるのは嬉しいポイントでしょう。
家庭用エアコンよりふたまわりも小さいコンパクトサイズのため、スペースが限られるバンコンでも取り付けられます。専用の取り付けキットが付属しており、室外機もそれほど存在感がないため、設置できるスペースがあればほとんどのキャンピングカーで取り付け可能です。
また、配管や配線にも工夫がされているため、エアコン周りがごちゃごちゃせずにスマートに使用できます。
車載用エアコンは、家庭用エアコンよりも頑丈に設計されています。すでにオーナーであれば実感されているかもしれませんが、キャンピングカーは走行中の振動が大きいため、外部からの刺激に耐性のない家庭用エアコンだと振動によるトラブルが発生しやすいです。
もともと車への設置を想定して作られていないため、やむを得ない部分といえるでしょう。しかし、後付けエアコンは車専用のエアコンのため振動に強く設計されています。そのため、家庭用エアコンのように振動によるダメージのせいで使いたい時に使えない、という事態に陥るリスクを減らせるといえます。
次に、後付けエアコンのデメリットを3つ紹介します。後から後悔してしまわないように、一つずつ目を通してみてください。
後付けエアコンは、バッテリーの強化を含め費用がかさんでしまうのがデメリットです。エアコン本体は20万円程度ですが、そのほか家庭でエアコンを付けるのと同様に、配管工事や部品代がかかります。
また、家具の移動や内張りの取り外しなど、プラスアルファの工賃も必要です。少なくとも総額で60万〜100万円程度の費用を見積もっておかなければならず、エアコンを取り付けるだけの金額としては高く、気軽に設置できるものではありません。
後付けエアコンは、取り付け台をベニヤ板で代用する場合が多く、いかにも後から付けたような見た目になってしまいます。所有されているキャンピングカー専用設計ではないため、どうしても見栄えが悪く、車内の統一感にこだわりをもっている方には、あまり適していないでしょう。
また、コンパクトな大きさではありますが、限られたスペースに追加するため、圧迫感を覚えたり、思ったように風が届かなかったりする可能性があることも考慮しなければなりません。
後付けエアコンは、内部を真空にする作業をはじめ専門的な知識や技術が必要です。もし、取り付け費用を抑える目的でDIYをした場合、高い確率でトラブルが発生します。例えば、配管の破損による冷媒ガス漏れなどです。
トラブルが起きてしまうと、冷却性能や安全性に悪影響を及ぼすほか、修理による思わぬ出費も考慮しなければなりません。よって、後付けエアコンを取り付ける場合は、DIYではなく必ず専門店に依頼しましょう。
エアコンが付いていないキャンピングカーにとって、後付けエアコンは魅力的ですが、思い切ってエアコンが標準搭載されているモデルに乗り換えるのも一つの手段だといえるでしょう。ハイエースベースのバンコンでは、エアコン搭載を前提に設計されたモデルが続々と登場しています。エアコンを後付けするよりも、標準搭載モデルを購入したほうが長い目でみるとお得になるケースが多いです。
また、キャンピングカーはリセールバリューが普通車よりも高い傾向にあるため、それほど乗り換えのハードルは高くないといえます。キャンピングカーは架装部分をはじめ専用装備が多いため、専門の知識を有した買取サービスを利用した方が後悔なく乗り換えできるでしょう。ガレージカレントCampでは、豊富な買取実績により高価買取が可能です。キャンピングカーの乗り換えを検討する際には、ぜひ一度ご相談ください。
後付けエアコンは、従来オプションでも用意されていなかったキャンピングカーにとって、快適性を高めてくれる嬉しい装備の一つです。インバーターが不要であったり、コンパクトサイズでどんな車にも設置できたりと、多くのメリットがあります。
しかし、費用が高額になるほか、見た目があまりよくないといったデメリットがある点も押さえておくべきポイントです。また、費用だけではなく、納期についても考慮しておきましょう。整備や仕上げを行う工場の混雑状況によっては納品まで1〜2ヶ月程度かかる場合があります。
後付けエアコンを設置する方法だけではなく、エアコン仕様のモデルへの乗り換えも含めて、費用や納期などトータルバランスをみて検討してみてください。
ここからは、キャンピングカーの後付けエアコンに関する3つの質問に回答します。