軽キャンピングカーの購入を検討している方のなかには、維持費について具体的に知りたい方も多いのではないでしょうか。軽自動車がベースのため、費用面で税金や保険料など恩恵が受けられる場合もありますが、知っておかなければ後悔につながるデメリットも存在します。
そこでこの記事では、軽キャンピングカーの維持費について詳しく解説します。また、種類や購入者の実態についてもお伝えするため、より具体的に購入後の維持や使用についてイメージできるようになるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
軽キャンピングカーの購入を検討している方のなかには、維持費について具体的に知りたい方も多いのではないでしょうか。軽自動車がベースのため、費用面で税金や保険料など恩恵が受けられる場合もありますが、知っておかなければ後悔につながるデメリットも存在します。
そこでこの記事では、軽キャンピングカーの維持費について詳しく解説します。また、種類や購入者の実態についてもお伝えするため、より具体的に購入後の維持や使用についてイメージできるようになるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
軽キャンピングカーの維持費用は、主に以下の5つが挙げられます。
・税金(軽自動車税、自動車重量税)
・保険料(自賠責保険、任意保険)
・ガソリン代
・車検代
・修理・メンテナンス
詳細はキャンピングカーの種類やモデルによって異なりますが、普通車ベースのキャンピングカーよりも安く、軽自動車よりは高い傾向にあります。
特に税金や保険料は、ナンバープレートの種類(4ナンバー、8ナンバー)や用途(乗用、貨物、特殊)によって変動します。軽キャンピングカーすべてが同じ金額ではないという点をおさえておくと、容易に比較検討できるでしょう。
ここからは、軽キャンピングカーに関連する税金と保険料について解説します。
年に1回支払う必要がある税金の一つです。具体的な金額はナンバープレートの種類や用途によって変わります。たとえば、軽自動車のなかでも税金は以下のように差が生じます。
・乗用(5ナンバー):1万800円
・貨物(4ナンバー):5,000円
・特殊用途(キャンピング・8ナンバー):5,000円
普通車よりも税金が安いという利点をもつ軽自動車ですが、軽キャンピングカーの場合はさらに安くなります。
なお、モデルによっては貨物(4ナンバー)に登録される場合もあるため、ビルダーに確認しておきましょう。
車検時に必要な税金です。用途によって更新頻度が変わり、減税制度もあるためモデルによって金額はさまざまです。ここでは、標準額2年分で計算した例を示します。
・乗用(5ナンバー):6,600円
・貨物(4ナンバー):6,600円
・特殊用途(キャンピング・8ナンバー):6,600円
自動車重量税は、軽キャンピングカーでも軽自動車でも変わりません。実際のモデルやグレード、仕様によって変動するため、あくまで目安としてご覧ください。
重量税と同様に車検時に支払う費用の一つです。24ヶ月分の金額を比較すると以下のようになります。
・乗用(5ナンバー):1万7,540円
・貨物(4ナンバー):1万7,540円
・特殊用途(キャンピング・8ナンバー):1万1,290円
見ての通り、キャンピングカーの方が約6,000円安くなります。
ここからは、軽キャンピングカーに関するそのほかの費用について解説します。
架装部分等の重さが影響してキャンピングカーに燃費が悪いイメージを抱いている方も多いと思いますが、軽キャンピングカーの場合はどうなのでしょうか。普通の軽自動車と軽トラックと比較してガソリン代がいくらかかるのか確認してみましょう。
・タント(5ナンバー):19.6km/L(4WD)*WLTCモード
・ハイゼットトラック(4ナンバー):15.8km/L(4WD)*WLTCモード
・Happy+1(キャンピング・8ナンバー):13.5km/L(4WD)*実測値
1年間に1万km走行し、ガソリンの単価が179.7円/L(※)とした場合のガソリン代は以下の通りです。
・タント(5ナンバー):179.7円/L×10,000km÷19.6km/L=約9万1,683円
・ハイゼットトラック(4ナンバー):179.7円/L×10,000km÷15.8km/L=約11万3,734円
・Happy+1(キャンピング・8ナンバー):179.7円/L×10,000km÷13.5km/L=約13万3,111円
※2023年8月22日のレギュラーガソリン全国平均価格
軽キャンピングカーは、もともと燃費のよい軽自動車がベースのため、極端に燃費性能が悪いわけではありません。しかし、架装部分の割合が多いキャブコンは車輌重量が1tを超えるため、燃費が悪化してしまうのは覚悟する必要があります。
車検代は、法定費用と整備費用によって決まります。実際のところ、自賠責保険の分で少し安くなりますが、それ以外は5ナンバーの軽自動車とほとんど変わりません。ただし、サブバッテリーを交換する場合は金額が上がります。
ちなみに、一般的なキャンピングカーは車検時に高確率でサブバッテリーを交換するため、軽キャンピングカーも車検費用として上乗せされる可能性は高いといえるでしょう。
キャンピングカーは普通車よりもボディが大きいため、自動車保険も高くなると考えがちです。しかし、日常使いを目的とした普通車よりも乗る機会が少なく、事故に遭遇する可能性は低いと考えられているため、それほど保険料は高くありません。
ただし、軽キャンピングカーは500万円を超えるモデルも多くあり、車輌価格に比例して保険料も上がります。
なお、8ナンバーはすべての保険会社が対応しているわけではありません。単に名前を知っている保険会社から選ぶのではなく、事前に対応した保険が用意されているのか確認が必要なため注意しましょう。
ここからは、軽キャンピングカーとして流通している4つのタイプを紹介します。
バンコンは、バンタイプの軽自動車にキャビネットやベッドなどを設置したキャンピングカーです。ポップアップルーフが装備されたモデルもありますが、架装が最小限であるために基本的には4ナンバーの貨物車として登録されます。
キャンピングカーだけでなく普段使いもできる一台二役が特徴です。通常の軽自動車と遜色ない走行性能を有していますが、その反面で、車内高に限りがあり立ったままの移動ができず、快適性は軽自動車とそれほど変わらないといえます。
キャブコンは、軽トラックの荷台部分にシェルと呼ばれる居住空間を搭載したキャンピングカーです。屋根部分をポップアップルーフにすることで、軽自動車規格に収まっています。
専用に作られたインテリアによって、通常の軽自動車とは一線を画しています。フルフラットのベッドにも変更できる対面のダイネットや、小ぶりながら使い勝手のよいギャレーなど、キャンピングカーとして多くの魅力を有しています。
キャブコンのもう一つのタイプとして、普通車登録のキャブコンもあります。最大の特徴は運転席上部に架装された幅の広いシェルです。車内の快適性を優先するため、軽自動車の規格を超えたサイズに拡大しています。
なお、ベースである軽トラックの軽自動車税は年額5,000円ですが、普通車登録の場合4倍の2万円にまで上昇します。維持費と室内空間のどちらを取るかによって、感じられるメリットも変わってくるでしょう。
このタイプのなかではHappy+1が圧倒的な人気で、同セグメントでほかのモデルの査定を依頼されるケースは決して多くありません。大きく取られたバンクベッドスペースは、子供2名か大人2名が寝られるだけの空間が確保されており、4ナンバー登録のキャブコンとは快適性が大きく異なるモデルです。
トラキャンは軽トラの荷台に脱着可能なシェルを載せたタイプのキャンピングカーです。シェルは荷物扱いのため、軽自動車の規格に収める必要はありません。つまり、重量や高さに制限されないシェルの搭載が可能です。
また、シェル自体の自作やカスタマイズも可能なため、自分好みの空間を手に入れたい方に向いているタイプといえます。しかし、荷台にある分、居住空間自体が狭くなる傾向にあるため、気になる場合は実車で確認した方が賢明です。
軽キャンピングカーの価格は、オプションを含めると500万円近くです。しかし、走行性能はあくまでも軽自動車のため、イメージとのギャップから後悔してしまい、すぐに乗り換えてしまうユーザーが非常に多いといいます。特に普通車登録のキャブコンであるHappy1+からの乗り換えが多く、ガレージカレントCampでも今までに数多くの台数を買い取っています。
キャブコン(普通車8ナンバー)とコンパクトキャブコンの税金の差は、自動車税2万円に対して2万4,400円、重量税は1万6,400円に対して2万4,600円、自賠責保険は1万9,980円で共通です。それ以外の費用でみると、ガソリン代はコンパクトキャブコンの方が安く、車輌価格はコンパクトキャブコンの方が200万円ほど高いイメージです。
コンパクトキャブコンはモデルチェンジを重ねて、さらに扱いやすくコンパクトな仕様であるため、軽キャンピングカーユーザーにとって魅力的な存在だといえます。もし、軽キャンピングカーに不満を感じ乗り換えを検討する場合には、専門知識が豊富なガレージカレントCampへご相談ください。
軽キャンピングカーは軽自動車に準ずるため、普段使いはもちろんソロキャンプにも最適な車です。税金や保険料が安く、燃費も極端には悪くないため維持費を抑えられるのも大きなメリットといえます。また、バンコン・キャブコン・トラキャンなど選択肢が豊富なため、ご自身の環境に適した一台を探せる点も魅力です。
ただし、白ナンバーの軽キャンピングカーは維持費がそれほど安くなく、購入時の期待値が高すぎるとすぐに乗り換える状況に陥りかねません。軽キャンピングカーの購入を検討する際には、維持費と満足度のバランスをよく考えることが大切です。自分の予算やニーズに合わせて、最適なモデルをみつけましょう。
ここからは、軽キャンピングカーにまつわる3つの質問に回答します。