キャンピングカーでどこに車中泊をしようか検討する際、候補に上がるのがRVパークです。名前を見聞きしたことはあっても、実際に何ができるのかまでは分からない方も多いのではないでしょうか。RVパークは車中泊したいユーザーのために作られた施設で、初心者の方でも安心して利用できるのが特徴です。この記事では、RVパークでどんなことができるのかをお伝えします。さらに、利用する上で知っておきたいマナーや禁止事項についても紹介します。車中泊では外せない内容のため、ぜひ最後までご覧ください。
キャンピングカーでどこに車中泊をしようか検討する際、候補に上がるのがRVパークです。名前を見聞きしたことはあっても、実際に何ができるのかまでは分からない方も多いのではないでしょうか。RVパークは車中泊したいユーザーのために作られた施設で、初心者の方でも安心して利用できるのが特徴です。この記事では、RVパークでどんなことができるのかをお伝えします。さらに、利用する上で知っておきたいマナーや禁止事項についても紹介します。車中泊では外せない内容のため、ぜひ最後までご覧ください。
RVパークとは、日本RV協会が定める条件を満たした車中泊専用の施設です。基本的に予約不要で利用できるため、近年のアウトドアブームと相まって、施設数が右肩上がりに増加しています。2022年1月時点でのRVパークの数はおおよそ300件にも上ります。「快適に安心して車中泊ができる場所」がテーマとして掲げられており、車中泊初心者の方でも利用しやすい環境が整っている点が特徴です。道の駅や日帰り温泉施設のほか、旅館などと提携し、一般的な旅行と変わらないリゾート気分を味わえるRVパークも数多く存在します。施設ごとにさまざまな特徴があるため、公式サイトで目的地を検討するのもおすすめです。
なお、日本RV協会が定めているRVパークの条件は以下の8項目です。
・4m×7m程度の駐車スペース
・1週間程度の滞在が可能
・24時間利用可能なトイレ
・100V電源が使用可能
・入浴施設が施設内、または15km圏内にある
・ゴミ処理が可能
・入退場制限が緩やかで予約が必須ではないこと
・RVパークの看板を設置すること
これらの条件を満たした施設だけがRVパークと認定されています。
ここからは、RVパークでどのようなことができるのかを詳しくお伝えします。
RVパークは、4m×7m程度の駐車スペース確保が認定条件のため、大型のキャンピングカーでも余裕をもって駐車できます。一般的なコインパーキングの大きさが2.4m×4.8mほどであることを考えると、おおよそ2倍弱の広さが確保されています。慣れないレンタカーで訪れたとしても、駐車時の事故の不安が軽減されるでしょう。
サービスエリアや道の駅と異なり、車中泊利用者に適した施設のため、一週間程度であれば不自由なく過ごせます。コインパーキングよりも広く取られたスペースの中で、テーブルセットを出してアウトドア気分を楽しんだり、提携施設の温泉や料理を味わったりできるからです。キャンプ場のように広大な敷地を自由に使ってのアクティビティはできませんが、初心者の方や荷物をコンパクトにしたい方など、車中泊利用者にとって十分な環境が整っています。
RVパーク設置条件の1つである「24時間利用可能なトイレ」は大きな強みです。中には、提携施設のホテルのトイレが利用できる場所もあり、衛生面でも安心して使えるのは嬉しいポイントといえるでしょう。
RVパークには、キャンピングカーへの外部電源として使える100V電源が用意されています。エンジンをかけずに夏場は冷房、冬場は暖房器具が利用できるため、快適な車中泊の旅を過ごせるでしょう。ただし、施設によっては別途利用料金が必要な場合があります。事前にRVパークの公式サイトで施設情報を確認しておくと安心です。
車中泊とはいえ、クルマを使った旅行中には意外と多くのゴミが出てしまい、その処理に困る場合も少なくありません。特に時間が経つと臭いが気になる生ゴミはできるだけ早く処理したいものです。その点、RVパークは敷地内でゴミの処理ができるため安心です。利用にあたっては無料の施設と有料の施設があるため、事前に確認すると良いでしょう。
RVパークには、施設内や近隣に入浴施設が必ず用意されています。特に、温泉旅館やホテルの駐車場を利用したRVパークの場合、入浴施設が気軽に使えるため旅の疲れを癒す絶好のスポットといえるでしょう。全国的に有名な温泉地であれば、車中泊と温泉の両方を一度に楽しめます。場所選びなど計画の段階から気持ちが高まること間違いなしです。
車中泊利用者にとって絶好のスポットであるRVパークですが、利用に当たっていくつか禁止されている行為があります。せっかくの旅行を台無しにしないためにも、これからお伝えする内容にはぜひ目を通してください。
キャンプ場と似た雰囲気のRVパークもあるため勘違いしやすいですが、車外での調理は禁止されています。なぜなら、車中泊を目的として作られた施設であり、アウトドアを楽しむためのキャンプ場ではないからです。たとえ駐車スペースが広く取られていたとしても、テーブルセットやテントを広げて車外で調理するのはマナー違反であるため、注意しましょう。
キャンプ場ではないため、バーベキューや焚き火、花火など火気の使用はできません。特に冬場は空気が乾燥しており、取り扱いに注意していても不意に燃え移ってしまう可能性も考えられます。なお、施設によっては共有スペースとして、バーベキュー場が設けられている場合もあります。その際にも、利用時の注意点を確認した上で使いましょう。
RVパーク内でのアイドリングは禁止行為です。車内を快適にするために、エアコンをつけたり、一時的な充電のためにエンジンをかけてしまう利用者もいますが、音がうるさいため周囲に迷惑がかかってしまいます。騒音だけでなく、不必要に排気ガスを発生させると環境面においても悪影響です。RVパーク内に駐車をしたら、出発するまではエンジンをかけないように配慮しましょう。
車中泊は気軽にアウトドアが楽しめるため、つい気持ちが大きくなり、声のボリュームも大きくなってしまいがちです。また、発電機の音など昼間では気づきにくいものでも夜になると周囲が静まってより通りやすくなります。楽しく車内で盛り上がるのは車中泊の醍醐味ではありますが、周囲の利用者には十分配慮しましょう。
その場でゴミを処理できるのがRVパークの特徴ですが、ポイ捨てはやめましょう。クルマを使った旅行では、旅先での買い物などでゴミが多く出るものです。また、車中泊の中で、コップや食器類といった使い捨て容器もゴミになります。しかし、間違っても駐車スペースに放置してはいけません。施設のルールに従って、決められた場所で処理しましょう。また、持参する道具を洗って使えるものに変えるなど、ゴミを減らす工夫も大事です。
ゴミと同様に生活排水や食べ残した汁物の処理に関しても、施設のルールに従いましょう。利用上のルールは施設ごとに異なります。特に生活排水は臭いを伴うため、適切に処理しないと周囲の迷惑に繋がります。トラブルを避ける意味でも、ルールはしっかりと守りましょう。
RVパークは車中泊利用者のために作られた、安全で快適に使える施設です。設備が充実しているため、初心者の方であっても楽しい時間を過ごせるでしょう。お伝えしたように、アイドリングや火気厳禁など、利用に当たっては基本的なマナーの遵守が重要です。施設によっては火気の利用や、発電機OKなど、比較的寛容な場合もあるため、WEBサイトや予約時の電話で事前に確認しましょう。いずれもルール違反とならないように注意して、正しく利用すれば楽しい車中泊旅行に繋がります。
ここからは、RVパーク利用に関してよくある3つの質問を紹介します。あなたの知りたい内容がすぐにわかるため、ぜひご覧ください。