アウトドア好きが高じて、バンライフに興味をもっていませんか?自分だけのスペースで、移動しながら自由な生活ができるバンライフの人気は、近年右肩上がりの傾向にあります。目的地や過ごし方に制限がないというメリットがある反面、天候や安全面においてはいくつかの注意点があります。
この記事では、バンライフに興味をもっている方に向けて、体験談をもとにしたメリットとデメリットを紹介します。バンライフをイメージできるような具体的ステップもお伝えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
アウトドア好きが高じて、バンライフに興味をもっていませんか?自分だけのスペースで、移動しながら自由な生活ができるバンライフの人気は、近年右肩上がりの傾向にあります。目的地や過ごし方に制限がないというメリットがある反面、天候や安全面においてはいくつかの注意点があります。
この記事では、バンライフに興味をもっている方に向けて、体験談をもとにしたメリットとデメリットを紹介します。バンライフをイメージできるような具体的ステップもお伝えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
バンライフは、車のバン(VAN)と生活のライフ(LIFE)を組み合わせた造語で、車を中心としたライフスタイルを表します。車中泊と混同する方もいるかも知れませんが、バンライフは宿泊に限らず、日常の生活全てを車内で完結させる点が最大の違いです。近年では、SNSを使ってバンライフの様子を発信する方が増えており、バンライファーと呼ばれ人気を博しています。
実は、人によって何を「バンライフ」とするのか明確な定義はありません。多くの方が取り入れているスタイルには、以下のような3つの区分があります。
・拠点を決めて定住する「定住型バンライフ」
・旅をしながら移動して暮らす「移動型バンライフ」
・休日だけ車で過ごす「休日バンライフ」
自分のペースで思うがままの時間を過ごせますし、多種多様なスタイルがあるのもバンライフの魅力といえます。憧れを行動に移すためには、どんなバンライフが自分に合っているのか、どんな体験をしたいのか、できるだけ具体的に洗い出してみると、次の行動に移しやすくなるでしょう。
ここからは、実際にバンライフを楽しんでいる方の実体験をもとにした、3つのメリットを紹介します。より具体的なイメージをもつためにぜひご覧ください。
時間やルールに制限されず、自由な暮らしを謳歌できるのはバンライフならではのメリットです。旅行は公共交通機関を使っても楽しめますが、飛行機や新幹線は予約時間までに到着しておく時間の制限があります。しかし、バンライフでは自分自身のペースで時間や移動先を選べるため、自由度の桁が違います。例えば、天気の良い日は絶景を求めて足を伸ばしたり、反対に雨で天候に恵まれなければその場に止まったりしても問題ありません。時間を気にした生活から解放されるのはバンライフの大きなメリットといえます。
バンライフでは、絶景に巡り会えたり、普段の生活では出会えなかった人と交流できたりと、非日常の体験が味わえます。
都会で過ごす機会が多い方であれば、湖や山の中など自然に触れられる機会は新鮮です。郊外の方も車の中で生活をするのは、これまでのライフスタイルとは違った景色が目の前に広がるのはバンライフならではです。本格的に日本全国を車だけで巡ったり、長期間の休みをとって1週間車の中だけで過ごしたりすれば、同じ境遇の方と出会う機会にも恵まれます。新しい発見や体験が得られるメリットは、ほかに変えられない貴重なものです。
バンライフでは、必要なランニングコストはガソリン代のみで、家賃や光熱費などの生活費を節約できます。家から車へ生活の拠点を移行できれば、毎月の家賃は必要ありません。また、移動中のバッテリー充電を使えば、電気やガス代もかかりません。加えて、ホテルや旅館などの宿泊費がゼロにできるのもバンライフならではです。例えば、一泊1万円のホテルに1週間宿泊した場合、単純に7万円が必要です。その点、バンライフは車で寝泊まりをするため7万円をちょっとした贅沢な食材費用にしたり、つみたてNISAやiDeCoなどの資産運用に回したりもできます。必要最低限の持ち物で生活できるのは、バンライフだからこそ実現できるメリットです。
非日常が味わえる反面、バンライフを送る上で気をつけなければならないデメリットもあります。ここでは、具体的なデメリットを4つ紹介します。許容できる内容かどうかご確認ください。
バンライフは自由に目的地が選べますが、天候によって大きく左右されるのがデメリットです。なぜなら、1日中変わらない景色の中で過ごす必要があったり、暑さや寒さへの対応に迫られたりするためです。例えば、雨風が数日続けば車の中だけで過ごすことになります。そのため、スマートフォンで動画視聴や読書、それ以外の楽しみ方を準備しておかなければなりません。バンライフは魅力的な生活が送れる反面、天候によって制限を受ける点は認識しておく必要があります。
バンライフは、家での生活よりもセキュリティ面のリスクが高まることを認識しておく必要があります。なぜなら、RVパークや道の駅の駐車場は、夜間になると人の目が減ってしまい盗難や車上荒らしのターゲットになる可能性が高いからです。バンライフを過ごしている方を狙って車内に侵入するケースはゼロではありません。Pレンジに入れると自動解除する車種が増えている背景から、鍵の閉め忘れは意外に多いといわれています。鍵をかけておくのはもちろん、カーテンや断熱マットなどで外から中が見えないようにしておく工夫もバンライフでは大切です。
トイレと風呂をどうするかは、バンライフを送る上で常に頭を悩ませる問題です。施設によっては完備されている場合もありますが、目的地によっては利用が限られている可能性があります。キャンピングカーに設置されているタンクや非常用の使い捨てトイレなどで多少しのげるものの、何日も自由に使えるわけではありません。トイレや風呂などの水回りが不便な点を考慮して、旅行の計画を立てるようにしましょう。
バンライフとゴミ処理の問題は切っても切れない関係にあります。車を停める場所によってはゴミ出しに制限を設けている場合も少なくありません。有料の袋を購入したり、そもそも出してはいけなかったりとルールはさまざまです。車の中で料理をすれば、その際に出た生ごみの匂いが車内に充満してしまう可能性も考えられます。一定期間廃棄ができなくても困らないように、匂いが漏れにくいビニール袋を用意して、計画的なゴミ処理ができる準備が必要です。
ここからは、バンライフをはじめるための具体的な4ステップを解説します。全体像がわかるため、チェックリストとしてご活用ください。
バンライフをスタートするためには、計画と予算を立てることが大切です。なぜなら、自由な暮らしができるからこそ、生活に支障をきたさないようなプランを立てなければ、困窮する可能性があるからです。例えば、拠点となる車は何の車種をいくらで購入するのか、どんな装備が必要なのか検討しましょう。また、毎日の食費はいくらまでOKとするのか、目的地に着くまでにはいくら必要なのか、把握するのも大切です。工夫次第では、支出を抑えつつ資産運用でお金を増やすこともできるため、できる限り具体的な数字に落とし込んで、計画を立てましょう。
バンライフをスタートする前に、自宅の近場で車中泊を試してみると、車の中での生活が体感できます。実際に行動に移してみると、想定外のトラブルや意外に不便と感じる点が浮き彫りになるでしょう。例えば、電化製品を使おうとコンセントに差し込んでも使えなかったり、用意したマットレスだと固くて寝れなかったりするかもしれません。バンライフは限られたスペースの中で長期間快適に過ごせる工夫が必要です。近場の車中泊によって計画の見直しができるため、一度は試してみることをおすすめします。
バンライフの根幹である車の準備は重要です。車種選びはもちろん、安全面や乗り心地も軽視できません。何日間のバンライフを計画するかによって、車内に必要な設備が異なります。また、寝具や調理器具、衣類などの収納スペースの確保も重要です。複数の車をリストアップして、実際に自分の目で見て触って確かめると、後悔のない車選びができます。
バンライフに出る前に、必要な手続きを済ませるようにしましょう。税金の納付や保険の加入など、必要不可欠な手続きが遅れてしまうと、後々の対応が面倒になってしまいます。また、手続きが漏れていると、最悪の場合罰則を受けることにもなりかねません。快適な車の旅を送るためにも確実に手続きを済ませましょう。
ここからは、バンライフの相棒となる車選びのポイントを3つお伝えします。選ぶべき車種がわかるようになるため、1つずつご確認ください。
車を選ぶ上で、ボディサイズは重要です。なぜなら、扱いやすさを重視して小さい車を選ぶと車内の快適性は最小限になり、大型車種を選ぶと慎重な取り扱いが必要になるからです。選択肢が多いバンライフだからこそ、どこを重視するかで最適なボディサイズは変わります。例えば、完全に生活の拠点を車に移す方であれば、大きいボディサイズの方が快適な旅ができます。一方で、休日だけの決まった期間をバンライフとして過ごす方は、コンパクトなボディサイズでも必要十分に感じられるでしょう。理想的な時間が過ごせるボディサイズ選びが、ストレスのないバンライフには重要です。
車選びでは、車両価格だけではなく、維持費を含めたトータルコストで選ぶようにしましょう。なぜなら、燃費のほか、保険やメンテナンスの負担が大きい車を選んでしまうと、経済的な負担も大きくなってしまうからです。例えば、燃料ひとつとってもガソリンとディーゼルがあります。車両価格の誤差を燃料だけで埋めるのは難しいといわれていますが、走行距離が長ければ長いほど、十分価格差は埋まります。移動距離を加味しつつ、より負担の少ない車を見つけましょう。また、メンテナンスも決して馬鹿にならないため、車両価格が安い場合は、販売元に何か問題がないか確認しておくと理想の車選びができます。
車選びでは、運転がしやすいかどうかは必ず確認しましょう。なぜなら、バンタイプのハンドルは普通車とは異なり、やや上向きに設定されている車種があるからです。トラックのようなハンドル操作になるため、慣れるまでは運転がストレスになってしまいます。また、車内の快適性を上げるためのエアロウィンドウが付いている車は、視界が遮られてしまい、周囲の状況に一層の配慮が必要です。架装されている車では、ベース車両が何かを確認して、試乗も行うと失敗のない車選びができます。
最後に快適なバンライフが送れるおすすめのキャンピングカーを3つお伝えします。どの車種も異なる特徴があるため、チェックしてみてください。
トヨタのハイエースは、キャンピングカーのベース車両として圧倒的な人気を誇ります。その理由は箱型のボディ形状で室内が広く、使い勝手の良さがあるからです。また、運転席を見ても商用車の雰囲気は抑えられており、ミニバンとして普段使いでも満足感が得られます。夫婦二人なら十分快適に過ごせる室内空間で、装備によってはもう1名〜2名の就寝ができる車もあります。価格はやや高めにはなりますが、リセールバリューも高いため、もし手放すことになっても十分な見返りを得られるでしょう。
日産のNV200は商用車として人気がありますが、荷室が広く二人までのバンライフでは十分快適に過ごせます。運転席が低く設計されているため、乗用車と変わらない運転ができるのもポイントです。また、中古車市場での取り扱い数が多く、価格が抑えられているのも魅力です。
トヨタのタウンエースバンは、コンパクトなボディサイズながら車内の使い勝手に優れた車です。比較的シンプルな作りですが、高いカスタマイズ性を有しており、トヨタディーラーからキャンパーアルトピアーノとして販売されているのが何よりも証拠でしょう。ほかにも多くのキャンピングカービルダーに手がけられているため、選択肢が豊富です。夫婦二人であれば快適なバンライフが送れます。
バンライフは、移動しながら自由に生活ができるライフスタイルが魅力です。車内で寝泊まりしながら、自然豊かな場所で過ごしたり、旅先で人々と交流したりと、自分のペースで時間が楽しめます。自分だけのキャンピングカーをカスタマイズする楽しみもあるため、DIY好きはもちろん、これから始める方にもおすすめです。また、限られたスペースの中で生活するため、シンプルな暮らしのきっかけにもなります。非日常を感じながら、自分らしいバンスタイルを進めてみてはいかがでしょうか。
バンライフに関してよくある3つの質問を紹介します。あなたの疑問解消に役立つヒントになるかもしれませんので、ぜひご覧ください。